ホーム > 市政情報 > 記者発表資料 > 記者発表2026年11月 > 福原京 御所南大路と考えられる遺構を発見
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記者資料提供(2026年11月4日)
文化スポーツ局文化財課
2026年7月より神戸市の下三条町北地区防災街区整備事業に伴い発掘調査を行った結果、大規模な石積み列や地面を整地した遺構を確認しました。これらの遺構はいずれも平安時代後期頃のものと考えられ、福原京造営時に整備された御所南大路の一部と考えられます。発掘調査で福原京に明確に伴う遺構が見つかったのは今回が初めてです。
祇園遺跡
2026年11月7日(土曜日)13時00分~15時00分
当日の問い合わせ先 090-5057-7400

無料
2026年11月6日(金曜日)10時00分~12時00分
祇園遺跡は、兵庫区北部に拡がる遺跡です。当遺跡付近には平安時代後期に平清盛によって福原京が造営され、安徳天皇の内裏や平氏一門を中心とした、当時の有力者の邸宅が整備されたと考えられています。これまでの調査でも貴族の邸宅の一部と考えられる遺構や貴重な貿易陶磁などが見つかっていますが、福原京の明確な痕跡は見つかっていませんでした。
2026年7月より神戸市の下三条町北地区防災街区整備事業に伴い発掘調査を行った結果、大規模な石積み列や地面を整地した遺構を確認しました。これらの遺構はいずれも平安時代後期頃のものと考えられ、福原京造営時に整備された御所南大路の一部と考えられます。発掘調査で福原京に明確に伴う遺構が見つかったのは今回が初めてです。
御所南大路と考えられる遺構は北東から南西方向に一直線に整地されており、道の両側に自然石を用いた石列や集石遺構が見つかっています。整地土は人為的に積み重ねて整地した版築の痕跡が確認され、表面には一部化粧土と考えられる土層堆積も確認されました。
神戸市文化財保護審議会会長
兵庫県立考古博物館 館長
菱田 哲郎(ひしだ てつお) 氏
今回発見された南北の石積みとその間の大規模な整地面については、東西方向の「道路」と評価でき、出土した土器の年代観からも、福原京造営時の史料に登場する「御所南大路」と判断してよいだろう。福原京の痕跡として貴重な遺構であり、 旧有馬街道の道筋 など、現在も残る古い街路との位置関係と合わせて、福原京の街区構成を復元することができる。以上から福原京の造営を考える上で重要な調査成果になると考える。