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秋の夜長に江戸時代に建てられたかやぶき民家でお月見をしませんか。
今年も落語を一席もうけています。今回は、米朝一門の桂天吾さんによる落語を
楽しんでいただきます。天吾さんは北区鈴蘭台出身の新進気鋭の若手落語家の一人です。
落語が好きな人、落語に興味をもった人はぜひお越しください。
当日の月の出時刻は16時30分頃、17時30分には東の空に上がってきます。
※予想以上のご来場があった場合、敷地・建物が狭いため入場をお断りする場合がありますのでご了承ください。
「お月見会と落語を一席」(PDF:905KB)チラシ
3.お月見イベント内容(落語会) 月を見ながら桂天吾さん(JPG:144KB)の落語をお楽しみください。演目は、当日のお楽しみで。
開演時間:18時00分(18時30分終演)
参加費・申し込み:不要
昨年の「落語で一席」のひとこま
4.お願い
・今回のイベントで撮影した写真は、神戸市のホームページ、SNS、広報紙等で使用する可能性が
ありますので、ご了解いただけるようお願いします。
・当施設の駐車場は数台の駐車スペースしかありませんので、公共交通機関の利用をお願いします。
なお、自家用車でお越しの場合は近隣のコインパーキングの利用をお願いします。
・雨天の場合には月見鑑賞は中止になりますが、建物内で行います落語会は予定どおり実施いたします。
詳しくは、090-5057-7400(文化財課携帯)までお問い合わせください。
2025年4月からの一般公開日は公開カレンダーでお知らせしています。
2025年度公開カレンダー(PDF:132KB)
夏期期間の7月・8月・9月については、地元団体によるイベントが実施されます。
このイベント日に一般の方の見学も可能ですので、お越しください。日程は公開
カレンダーを参照してください。
「内田家住宅」表門から入ると主屋が見えてきます。
見学日時は、事前に文化財課まで電話で問い合わせてください。
内田家住宅は今から約270年前に建てられたかやぶき民家です。西小部村で代々庄屋を務めた家柄で、広い土間には5連のカマドや2部屋合わせて18畳の座敷が設けられ、多くの人々がこの建物に集ったことがうかがえます。この主屋の構造から江戸時代中期に建てられたと考えられています。目立って大きな改変もなく当時の建物の構造をよく残していて、かつては地元において「小部千年家」と呼ばれていました。
1996年に兵庫県重要有形文化財に指定されました。そして、2003年1月から解体修理を3ヵ年かけて行い、2007年から一般公開しています。ぜひ、主屋の内部を見学してかやぶき民家の魅力に触れてください。
内田家住宅主屋
(上)主屋平面図(下)断面図
主屋の部屋の様子
土間にある5連かまど
かやぶきで呼ばれる「カヤ」という植物はなく、主にススキ、アシ、ヨシのことを指しています。神戸にあるかやぶき民家の屋根の材料は主にススキを使っています。昔は近くで採れたススキを使っていましたが、今は遠方の岩手県金ヶ崎産や熊本県阿蘇産を取り寄せています。内田家住宅の屋根に葺いているかや材は、直径20センチの束で約5,300束使用されています。
内田家住宅の屋根は植物であるススキ、柱・板扉は木材が使われています。そのため、燃えやすい建物のため火除けのおまじないとして「水」の文字が屋根に付いています。探してみてください。
神戸にあるかやぶき建物の屋根の上には、かや束を杉皮で巻いた「カラス」と呼ばれる棟飾りをのせています。のせる数は必ず奇数と決まっていますので、一度数えてみてください。
板の間にある土壁は、かまどやいろりのススで真黒になります。内田家住宅では、建てられた当時の壁の一部を残していますのでよく観察してください。
ナンドは窓がなく土壁の部屋です。天井の子竹の隙間には粘土が詰められて燃えにくくしています。