最終更新日:2025年1月1日
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新しい年を迎えるにあたり謹んでご挨拶を申し上げます。
本年1月17日で、阪神・淡路大震災から30年が経過します。神戸は、市民の皆さんが力をあわせて助け合うとともに、国内外のたくさんの方々から温かい支援をいただき、復興を果たしてきました。そしてこの間、大容量送水管の整備や防潮堤の整備・遠隔操作化など、災害に強いまちづくりを着実に進めるとともに、国内外の被災地支援、復興支援に積極的に取り組んできました。
この経験、教訓を次世代に継承し、広く国内外に発信するため、本年1月から12月にかけて震災30年事業を実施し、この1年を未来に向けた年としていきます。
また、春からはいよいよ神戸空港での国際チャーター便の運用が始まります。すでに複数の航空会社から就航計画が発表されており、神戸の陸・海・空の要衝としての機能がさらに強化されます。加えて、大阪・関西国際万博の機会を捉え、神戸市においても、観光・ビジネス需要の創出を推進し、市内経済のさらなる活性化を図ります。
一方で、日本の人口は2008年をピークに減少しており、神戸市の人口も同じ傾向をたどっています。このような時代において、神戸市がまちづくりに追い求めるのは、未来にわたってこのまちを引き継いでいく「持続可能性」、まさに「SDGs」の価値観です。これからも神戸市は、豊かな自然の活用や保全、都心部の緑化に取り組み、神戸の文化や歴史を大切にしながら、持続可能なまちづくりを進めていきます。
併せて、誰もが安心して産み育てられるよう、妊娠・出産期から学齢期における切れ目のない子育て支援を充実するとともに、次代を担うこどもたちの教育の推進、健康・福祉の増進などに一層取り組んでいきます。
今後も、時代の変化や要請を的確に捉え、未来を見据えたまちづくりに全力で取り組み、「海と山が育むグローバル貢献都市」の実現を確かなものにしていきます。市民の皆さんには、神戸市政に対しまして引き続きご理解とご協力を賜りますとともに、現在策定に向けて取り組んでいる新たな総合基本計画にご意見をいただき、ともに神戸のまちづくりを進めていただきますようお願い申し上げます。
末筆ではありますが、本年が皆さんにとって、すばらしい一年となりますことをお祈りいたします。
2025年1月1日