最終更新日:2025年1月8日

会見2024年12月16日

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教育長会見の模様をお届けします。

会見資料はこちら(PDF:4,433KB)

~やりたいことに、きっと出会える~ KOBE◆KATSU(コベカツ)…始動!

司会:

ただいまより、「KOBE◆KATSU」の開始に向けた取組につきまして、教育長会見を始めさせていただきます。

それでは教育長、よろしくお願いいたします。

福本教育長:

本日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。

今年度に入って、「KOBE◆KATSU」(コベカツ)という名称ですね。これだけが聞こえてくるような感じで、大きなテーマであります地域移行を神戸市が取り組むと、そうなってまして、様々な大きな変更ですから、どうなるんだろうというような不安であったりとか、何か新しいことが起こるんではないかなという期待の声でありますとか、そういうふうなものがある中で、各方面からいろいろ御意見をいただきながら、ようやく核になる活動団体の募集を、来年初めに始めるに当たって、基本方針を定めることができましたので、本日は、いよいよ始まるぞという意味で、「KOBE◆KATSU」始動と、そういうテーマで、皆さんにお集まりいただきました。

それでは、簡単に経緯等を説明していきますので、よろしくお願いいたします。

御存じのように部活動ですけれども、少子化の影響で、どんどん部活動の数が減っております。学校によればほとんど選択する場が、するものがなくなってきたりとか、そういう状況があって、なおかつ部活動に関する価値観というか、昔は一つのものをみんなでするよということでやっていって、子供たちが合わせるみたいな部分があったんですけど、今はやはり子供たちはそれぞれに思い、それぞれに意図するものがありますので、なかなか統一した形で指導するのも難しくなってきております。

それに合わせて、トラブル等も増加し、教員が本来的に種目の技術向上であるとか、そういうことの指導だけではなくて、他のことをしなければならないというような話もあります。そして最後に、生徒・保護者の意識の変化、今言いましたように、勝ちたいとか、うまくなりたいということも思っている子供たちもいるんですけど、それ以上に楽しみたいとか、自分の生活の中で、部活動をこうしたいとかいう、そういう考え方が増えてきまして、現状の部活動も本当にしんどいと。そういうふうな認識で、我々は、部活動のこの地域移行に取り組むと、そういう考え方でございます。

そこで、アンケートを採ってみました。4年生、5年生、6年生のアンケートで、何をしたいかというアンケートなんですけども、スポーツでしたら、従前からあるスポーツ、サッカーやバレーボールやバスケットです。これも実は学校によったらもうない部活もあるんですけど、赤で囲んでるようなダンスとかドッジボールとか、こういうふうなものも子供たちが望んでいるということ。あと、いわゆる文化的なやつでいきますと、料理とかクラフト、eスポーツ、プログラミングと、こういうふうなものが望まれているというふうな形になってます。

例えば文化部でしたら、各学校ほとんど吹奏楽部があって、あとは総合文化部みたいな形です。昔のように美術部とか、何かそういう書道部とか演劇部とかも、ほとんど神戸市はありませんので、こんな感じで、今のニーズは大分子供たちとずれてきているというふうな形が分かるようになってきました。

で、いよいよここがポイントになろうかと思うんですけど、2026年の夏をめどに、部活動を一旦終了し、全て「KOBE◆KATSU」に移動すると、こういうことを決めさせていただきました。

本市ぐらいの大きさの町が、一斉に取り組むというのは初めての試みなので、その分冒頭申し上げましたように、様々な、特に該当する保護者の皆さんは不安に思われるところかと思いますけれども、ここで正式に基本方針を定めまして、いよいよ動いていこうと。

なぜその期日を決めたかということなんですけど、これについては、やはり五月雨式に移行するというのはなかなか難しい。休日や平日を分けることも難しい。そして何よりも子供たちのことについて、できるだけ多くの人たちが同じ視点で考えていただくこと。そこから一斉に取組を始めることのほうがいいのではないかということで、このような形を採りました。

目的ですが、これはもう先ほどの現状や課題と裏返しになるかもしれませんが、まずはやはり子供たちの選択の幅を増やしてあげたいなと。やりたいことをやる。今は学校という考え方でいくと、どうしても平均的な学校で、スポーツでしたら4つとか5つから選ぶとか、そういうふうな形になってしまいがちなんですけど、これは校区を越えて、自分の隣の学校にやりたいものがあれば行くとか、少し離れたところにやりたいものがあるんであれば行くという、子供たちのまずは選択肢を増やして、主体的に自分の使う時間を確保してあげたいということ。

そして2つ目が、やはりこれも大きな部分ではあるんですけども、学校の、今まで部活動があったからということで、一律部活動に走るという形を取ってましたが、実はやっぱり子供たち、それぞれに多様な指導をしてあげなければいけない。例えば、補習と言われるような学習指導であったり、悩みを聞くカウンセリングであったり。

現状でしたら、終礼後は全ての顧問、先生が部活動に行くというような形があって、部活動を理由に逆にしてあげられなかったこととか、本来するべきようなことができないんではないか。ここをちゃんと充実させて、そして部活動の時間を本来の業務、さらに授業の研究であるとか、新たに求められているようなことについての、そういう準備に使うというか、それに充てたいという、そういうふうな思いもあります。

そして3つ目が、多世代交流、地域の活性化につなげると書いてありますが、中学生、今まで部活動の時間はフィックス、つまり固定されておりましたですけども、ここからは、例えば「KOBE◆KATSU」を通じて、地域で行われている活動に参加する。何も「KOBE◆KATSU」というのは、スポーツとかそういうものに限りませんので、様々なことが考えられますので、それがひいては、中学生が地域の中で役割を果たして、今ちょっと停滞している地域活動の活性化なんかに寄与することはできないだろうかと、そんなことも考えております。

「KOBE◆KATSU」と今の部活動の違い、これは見ていただいたら分かると思うんですけども、運営主体が学校から地域の様々な団体になるということ、指導者が教員から多様な人たち、希望する人たち、先生も、基本的に教員も参加はできますが、そういう形に変わっていくということ。参加者は、学校という仕組みではありませんので、柔軟に参加範囲を広げて対応できるということ。活動場所はもう学校施設を使うということから、地域での活動場所も使えるということです。

それから、費用負担は、部費と書いてあるのは、現在も例えば野球部でしたらユニフォームを買ったり、それから共通のバッグを買ったり、練習着を買ったりいうことで、一定実費相当現在も使ってはおりますが、今後は月会費制にして、必要な分を最低限負担していただくという形に変えようと思っております。

それから、保険は、今は学校教育の中で日本スポーツ振興センターの保険を使っておりますが、これはスポーツ安全保険等を使って、同じような形のものを使っていきたいと、そのように考えております。

いずれにしても、とにかく幅広い団体から集まっていただいて、運営に必要な必要最低限の費用については、月会費ということで集めさせていただきますが、できるだけ安く設定していただくような形にしようと思っております。

これは習い事等と比較した表で、上の段は習い事を想定して書いておりますが、青い線で囲んでいるところが「KOBE◆KATSU」になろうと思います。

「KOBE◆KATSU」も、別にいろんな考え方があります。例えば一つのバスケットボールでしたら、どこどこ中学校で行われてるのは、すごい技能を上げたい、バスケットをどんどんやりたい。ところが、何々中学校では、どっちかと言えば、ゆるいバスケットボールをやろうよと、そんな形もあったりして、技術向上であるとか、ここですね。機会確保とか、趣味的なものとか、そういう多様な形でやっていただけるような形のものを想定して、「KOBE◆KATSU」ができたらいいなと考えております。

これは今さっき言いましたが、これまでの学校部活動から校区を超えた形で、ということで、こういうふうに広がっていきますよという、そういうふうな形で考えております。

次ですが、活動時間ですが、今の部活動は御存じのように、部活動のガイドラインというのがありまして、平日は2時間程度で、休日は3時間程度で、平日1日、休日1日というような形の休み方をするというふうな形のガイドラインがあるんですが、基本的にはそれに準じながらですね、柔軟に対応していくと。

そして、これは後でもまた話が出るかもしれませんが、今現状、神戸市の中学校の部活動は5時までということで、4時に授業が終わってスタートできますので、もう大体準備も片付けも入れて、1時間程度しか今現状は部活動しておりません。この辺、案外知らない方が多いんですけど、そういう1時間でやってるようなところを、体育館や、照明があればできる種目でしたら、2時間程度確保できたりとか、逆に日没等で支障があるようなものでしたら、土日に集中してやるとか、ガイドライン全体の時間を守りながらも、柔軟な対応ができるのではないかと考えております。

活動主体、今募集をかけるというふうな話をしましたけれども、どのような形になるのかというと、当然一般の市民の方も、「昔やってたからやりますわ」ということで出てきていただいても構わないですし、今既に呼びかけて、いろいろ動向を確認してるのが、左にありますように、地スポと言われる、総合型地域スポーツクラブ、小学生なんかを指導していただいてるところとか、協会を中心とした競技団体、文化芸術団体ですね。それから大学、それから民間企業NPO、あとは地域の団体等ですね。いろんな方々に、声かけをさせていただいているんですけれども、できるだけ子供たちに多様な参加機会を確保できるように、今動いているところでございます。

スケジュールですが、先ほどお示しましたように2026年の9月、これは今の1年生が3年生で引退するのがこの時期なので、引退をした後、一斉に移れればいいなということで、9月を想定しております。

ただ、一部、書いておりますけれども、条件が整って、現状の学校と兼ね合いがうまくいくようなところでいければ、先行実施ということで、幾つかは先にスタートさせるということも、可能であればやっていきたいなというふうに思っております。

文部科学省が言っております、一番下の段ですけども、いずれにしましても、改革実行期間というのを文部科学省も設定しておりまして、平日を含めて移行しましょうということで、その初年度に、神戸市では何とかやっていきたいなと、そのように考えております。

ここからは、担当のほうに説明していただきますので、そちらを御覧ください。

職員:

「KOBE◆KATSU」の取組を、保護者の方々や生徒の方々をはじめ、幅広く参画いただくために、情報発信を強化いたします。

このたび、キービジュアルが決定いたしました。こちらのにぎやかで、カラフルなデザインになっております。

ロゴマークですけれども、こちらは中学生をイメージしました。中学生の生き生きとしたトーンをイメージしております。で、ビジュアルデザインは、AYAKA FUKANOさんという方にデザインをしていただきました。

神戸の山並みが、この北側ですね。上のほうの緑色というのが神戸の山並みをデザインしておりまして、南側、下側には神戸港をイメージしたカラーを配置しております。

続きまして、専用ホームページを開設いたしました。こちらの画面で説明させていただきたいと思います。

こちらがトップ画面になっております。ちょっとトップ画面を入ったときには動くようなイメージで、楽しいイメージになっております。

こちらのほうが、生徒・保護者の方、活動団体、あと企業と、あと実際に参画をお考えの方々ですね。登録申請等についても、各カテゴリーで分けまして、分かりやすく情報発信をしております。

実際に登録をお考えの方に御覧いただくページなんですけれども、ステップを踏んで、分かりやすく説明をしております。

今回決定しました方針等、こちらを分かりやすく動画にもさせていただきました。方針を御覧いただきながら、この動画を御覧いただくことで、御理解を深めていただけると思っております。

あと、申請方法の動画です。こちらは申請いただく際に、どこのエリアで手を挙げていただくか等、御参考にいただくために、こういうマッピングのデータも御用意させていただきました。

例えばバレーボールで言いますと、この青いところが今の6年生のアンケート調査の結果になるんですけれども、子供たちに3つまでやりたい活動を答えていただきました。で、こちらバレーボールの、6年生でしたら、こういったエリア、色が濃くなっているエリアにニーズがあるというのが分かるようになっております。

以上です。

福本教育長:

はい。今のように、キービジュアルと、それからホームページを立ち上げて、できるだけ情報を細かく提示しながら、活動団体に応募していただけるように工夫したいと思っております。

では、続いてですけれども、いよいよ来年の1月半ばから募集を始めたいと思っております。募集に関する方針についてはこういうふうな形で、詳しいことは書いてあるんですけれども、ポイントだけ。団体の代表者がこういう資格で、3名以上で指導してほしいとか、教員については最後ですけど、兼職兼業の許可を得て活動が可能ですよという、そういうような形の方針を示させていただいております。

で、主なルール。これについては、やはり子供たちの指導なので、研修の受講であるとか、それから会費について、できるだけ、可能な限り安い金額を設定してもらうでありますとか、当然必須ですが、保険の加入、このようなことをきちんと団体さんにはお願いをしていこうと思っております。

それから応募資格については、指導というよりも、一番上にありますように、例えば自分たちがバスケットボールをずっとやっていて、子供たちが一緒に参加するとか、指導という形じゃなくて、子供、とにかく中学生が参加できるということ、それから価格設定にも関係してくるんですけど、目的が営利ではないこと、基本的にはそういうことをお願いしていこうと思っております。

あと、当たり前のように、今お願いしたようなことについては、当然学校の部活動でも守っていただくようなことについては、お願いをしていこうと思っております。

今さっき出ました、こういう細かいデータなんかもホームページに上げて、どこら辺が足りひんかなとか、ちょっと募集、応募してみようかなと思うような方が見ていただけるようなことをしております。

登録についてはこのe-KOBEを使って、スムーズにやっていきたいなと思っております。

募集は1回目で我々が思ってるような形で集まるとは考えておりませんので、何度も募集を重ねて、その結果も随時ホームページに上げながら、後発される方はその状況も見ながら、応募ができるような体制を取ろうと思っております。今言いましたように、複数回の公募です。

それから、例えば、そうですね。現在の部活動で、今さっきアンケートで出ましたように、バスケットボールでありますとか、バレーボールや、サッカーとか、そういうふうなメジャーなスポーツというか、希望が多いスポーツについては、一定のエリア内では確保できるように、これはもうちょっと調整をしていかなくてはいけないかなというふうに考えております。公募を複数回にわたってやりながら、こちらからも呼びかけをしながら、一定の確保をしたいと、そのように考えております。

参加イメージは、先ほどから説明しているような感じになろうと思っております。既にいろんな動きがもうあるんですけど、例えばいうことで、こういうKOBEジュニアハイスクールクラブというのを設立、既にされておりまして、この設立した方もずっと考えておられたように、今の中学校部活はもう様々な制限がかかって、本当に縮小していると。中身も縮小していると。それは本当に子供たちにとってどうなのかいうことでやられてて、こういうところとの連携です。特にこのスポーツなどは、逆にラグビーやフェンシングや、そういう何て言うんですかね。あまり部活動になかったスポーツを中心に、活動されております。

それから、これは神戸大学の起業部さんからの提案で、マッチングですね。子供たちが、自分がしたいなと思ったことが、今まででしたら、オートマチックに自分の学校にあるわけですけど、今後はそれがどの辺で、どんな内容でやってるのか、マッチングすると。そういうことを将来的に仕事にしていく可能性がというようなことで、起業部の方がそういう形の提案をいただいたりですね。

あと、これも既に、山手女子スポーツクライミング部が、保護者の力で作られてですね。これクライミングですけども、こういうのをやっておられて、ここと連携して、クライミングの「KOBE◆KATSU」と、こういうふうな形でやっていこうということで。クライミングなんかでしたら、もう恐らく神戸市で1か所か2か所になるんですけど、それでも子供たちにとったら、やっぱりこれが今、自分たちの学校にある部活動よりしたいんだと、これをやりたいんだと。週に何回になるかとかは、自分のスケジュールに合わせてやっていったらということで。確かに先ほど言いましたように、ラグビーとかフェンシングとか、こういうクライミングとか、あと、例えば空手もほとんど学校の部活でありませんし、太極拳なんかもそうですけど、子供たちがやりたいなと、そういうふうなものが提示できるかなと、そのように考えております。

これが、今はもう終わりに近づいていますが、この1か月ぐらいで、ちょっと今さっき言いましたような、今はない種目のクラブで、体験会、「KOBE◆KATSU体験会」というのをやっております。非常に子供たちの人気が高くてですね、すぐに応募が埋まるような状況で、今やらせてもらってます。

やはり子供たちが、今まで部活動のない種目について、どれだけ興味があるのかなということを、我々のほうもこういうもので確認をさせていただきました。

最後に、子供たちの放課後・休日の新たな過ごし方、つまり部活動がなくなっていくから、その部活動の代わりというよりも、やはり子供たちが本来、例えば4時からとか、自分の休日の時間とかを、どう使うんだということですね。今さっき、放課後活動、放課後の地域活動の話もちょっとさせていただきましたけれども、要は、例えば自分の隣の学校で月水にバレーボールがあって、自分の学校でたまたま火木にバスケットがあったら、これダブルスポーツもありだなと思ってます。で、週に1回の美術活動みたいな教室に行きながら、自分もスポーツもやっていくとか、スポーツも、例えばバレーとかバスケがあれば、やっていくとか。そういう、今までやったら画一的な形で決められていたものについて、その分お手軽な参加はできましたけれども、今度はいろいろな条件が一定ある中で、自分が選択して、自分が主体的に決めて、自分の時間を過ごしていく。休日も含めてですけど、そういう形になっていったらなと、そういうふうに考えております。

「KOBE◆KATSU」について、私からの説明は以上でございます。

質疑応答

記者:

よろしくお願いします。二点お伺いします。

一点目は、交通事情の部分で、地域によっては受け皿を希望する種目としては、やっぱり偏る可能性があると思います。複数の募集をされるということですけれども、やっぱり交通事情の中で、どうしても送迎が必要になってしまったり、自転車では通えなくなってしまったりというお子さんもいらっしゃるかと思うんですけれども、その辺りについては、どのように対策されるでしょうか。

で、もう一点については、金銭面の負担の部分で、なるべく安く設定されるということでありましたけれども、例えば上限の規定などは設ける予定はございますでしょうか。お願いします。

福本教育長:

はい。交通手段につきましては、なかなか交通手段のないところというのは、子供たちも少なくて。現状例えば、1つとか2つとかの部活動しかないようなところですね。そういうところについては、できるだけその学校で、何らかのものをやっていただけるように調整していこうと思っております。

そのほか、例えば市街地のようなところでしたら、子供たちが自分の力で、公共交通機関でありますとか、自転車でありますとか、大体学校は、4時かもうちょっと前ぐらいに終わりますので、30分、1時間程度かけて行けるようなところで、自分の公共交通機関、自転車等で行っていただくと。

「KOBE◆KATSU」に変わって、何もなくなるということになっては駄目なので、現状ある部活動の数を、できるだけそれに近い形で、そろえていこうと思っております。

それが交通事情に関するお答えです。

それからもう一つ、金銭の上限を決めるということは今考えておりませんが、月に大体3,000円程度までというような形のことのアナウンスをさせていただこうとは思っています。ただ、先ほどレベルの話をしたんですけど、一定やっぱりそれだけ指導者をきちっと呼んできて、それなりにきちっとしたものであれば、そこはもう合意の下、費用がかかる部分については、一律駄目だというふうに却下しようとは考えておりません。

ただ、あまりにも高いものについては、習い事と一緒になってしまいますので、その辺については、我々も注意しながらですけれども、上限を決めるという考えは今のところありません。はい。

記者:

質問、今の質問に関連してなんですけれども、例えば交通費が必要になった場合とか、活動の費用とかで、市のほうから、教育委員会、何かこう負担というか、補助金などを考えられてたりはしますでしょうか。

福本教育長:

本来、公的な支援については、部活動についても、就学援助制度というのがありまして、一定のお金はそこで設定はされております。なかなかその項目で使える、使えているかどうかという現状はちょっと横に置いといてですけれども。スタートするに当たって、応募状況とか団体とかを提示して、どうしてもなかなか難しいいうことであれば、何らかの方法を考えないといけないとは思っていますけれども、今の段階で、何か確実にこういう支援をしますということは、今、計画はありません。

記者:

もう一点なんですけれども、実際に、例えば体罰がないようにとか、そういうのを書かれてると思うんですけれども、そういうチェックするという部分などで、これは市教委としては、どうこういう民間団体に関わっていくのかっていうのは、今イメージはありますでしょうか。

福本教育長:

今、こういう研修を必須にしたり、保険を必須にしたりということで、セーフティを図っていきますが、やはり予期せぬ事件とか事故等は考えられます。それについては、当然未然に防ぐということですが、この活動について、一義的な責任というのは、活動団体に取っていただかなければならないんですけれども、やはり部活動から移ってるいうことで、我々のほうでも、登録は我々のほうでさせていただきますので、できる限りの研修やとか、ノウハウですね。そういうふうなものをきちっとお示ししたり、やはり登録するときに、我々も全てチェックをさせていただきますので、そういうことを防いでいく部分では関与していこうかなと、そのように考えております。

記者:

最後に一点なんですけれども、最後の部分の、いわゆる主体的にというところで関わってくると思うんですけれども、改めて部活動ではなく、「KOBE◆KATSU」というものを通して、子供たちにどういう形で成長というか、子供たちに期待することというのを教えてください。

福本教育長:

やはり一番大きいのは、やはり自分で考えようという。自分の時間ですので、実はこれ部活動だけじゃなくて、今の学習全部に同じようなことを今、目標にしているんですね。いわゆるレールの上に引かれて、その上に乗っかってということであれば、何も成長が少ない。ないとは言いませんけれども、当然自分で考えて、自分の条件の中で考え、当てはめていくと。これは、こういう、例えそれが最終的に運動であっても芸術活動であっても、学習活動にも影響を与えるでしょうし、大きな子供の成長を促すものになろうと考えております。

ただ、もう一つ大事なことは、そうは言っても、私も現場の感覚で言うと、きっと何もできないお子さん、なかなか選べないお子さん、支援をしてあげなければいけないお子さんはおると思いますので、それは当然学校のほうからきちんと対応しようと、してもらおうと思っております。

記者:

例えば、今の現状で、部活動の中で、各学校の特色があったりとかすると思うんです。この学校は、例えばサッカー部が強いとか、野球部が強いとか。で、その学校でプレーしてみたいなというようなこともあったりすると思うんですけど、そういった特色というのは、今回のこういった地域の団体が入ることによって、消えることはないんでしょうか。

福本教育長:

はい。特色、公立の中学校の特色ですと、これはもう確実に、例えば全国大会なんてめったにないんですけども、行ったとなると、もう恐らく10年20年、学校の特色になるんですけど、顧問が異動すれば全く実は違うんですね。世間様はそういう、何々中学校が全国行ったよ、全国で何位になったよとなるんですけど、公立の中学校の場合、別に神戸に限らず、もうその顧問の先生がいなくなれば、伝統とか、要はなくなっちゃうんですね。だから逆に言うと、「KOBE◆KATSU」になったほうが、すごい特徴は出てくると思います。そういう意味での特徴は出てくると、私はそのように考えます。

記者:

分かりました。ありがとうございます。

記者:

すいません、ちょっといろいろあるんですけど、まず例えば、受け入れる人数、受け入れられる人数というのは限られてくると思うんですけれども、それを超過した場合っていうのは、どういう対応を取られるんでしょうか。抽選なのか、それともその近い子が優先になるのかとか、そういった点を教えてください。

福本教育長:

受入れ人数がどこまで可能かというのは、その種目にもよるとは思うんですけれども、子供たちが、例えば希望が多くて、やりたいっていうんであればですね、やはり指導者のほうに受入れ人数を増やしてもらうとか、例えばそれが、理由が場所の問題であれば、我々のほうから違う場所の提案をさせていただくとか、できる限り子供たちが希望したものはできるように、抽選とか制限するというのは、何かできるだけ避けたいと、そのように考えております。

記者:

ありがとうございます。先ほども話にあったと思うんですけれども、複数のクラブにも所属できるということですね。今、恐らく学校の部活だと、例えばスポーツ系1、文化系1とか、何かこう入る数に制限があるとは思うんですけれども、この「KOBE◆KATSU」の場合は、その子が参加可能な範囲、またそのガイドラインに大幅に触れない範囲で、休みが1日もなくなっちゃうとか、そういうのは一応制限はするけど、基本的に入る数というのは制限はないということ。

福本教育長:

無理がある場合は、できるだけ学校からもアドバイスはしますけれども、基本、今の学校は1つだけです。入れるのは、基本的には1つ。で、「KOBE◆KATSU」になって、うまく重なれば、2つも可能ということで、特に私が子供たちの成長のためにこういう発想がいいよねって思うのは、週1回程度に文化的なことをして、そして、メインは運動みたいなことを週3日とか4日できたら、すごくバランスが、今まで自分が学校現場で教えてて、やはり運動の子は運動だけとか、文化の子は文化だけとかになっているところがあったんですけど、もしうまくいけば、「KOBE◆KATSU」になって、様々な体験ができるんじゃないかなというのは、大きいなと思っています。

記者:

ありがとうございます。部活の場合は、大体その年度初めにこの部活に入る。で、また進級したら継続するとか、そういう確認のタイミングがあると思うんですけど、「KOBE◆KATSU」は、年がら年中募集しているのか、それとも年度初め、1年更新のような感じになるのか、その辺りはいかがでしょうか。

福本教育長:

そうですね。それは、そのクラブが主体的に考えられると思うんですけど。中学校の部活動では、教育的な配慮がありますので、我々中学の部活動を教えてて、一度入ったものはなかなか変わらないほうがいいよねとかいう、そういうやり方をしてたんですけど、「KOBE◆KATSU」については、場所の問題・時間帯の問題、それぞれがありますので、そこはもう子供たちが考えて、入退会っていうんですか。そういうことについては、一定柔軟にやっていただこうと、そのように思っております。

記者:

ありがとうございます。すいません。ちょっといろいろあって。予期せぬ事件とか事故とかについては、研修などで対応するということなんですけれども、起こってしまった場合ですね。例えば、けがをしたとかであれば、その保険とかで対応できると思うんですけれども、部活の場合は一つの学校の中であることなので、例えば、部活動であったいじめなどの場合は、学校側が対応できると思うんですけれども、複数の学校から生徒さん参加される「KOBE◆KATSU」の場合に、そういった環境で、いじめなどのトラブルが発生した場合、これはどこが対応することになるんでしょうか。

福本教育長:

問題については、一義的には、その団体さんが対応するということになるんですけども、例えば、子供たち同士のトラブルがあったということで、それが一定学校に戻ってきて、教育的な活動の中で問題があるとなれば、当然学校も関与せざるを得ないと思いますし、違う学校の子同士でトラブルがあった場合は、それはもう団体さんのほうで一定はやってもらいますけれども、我々も登録窓口として、そういうことに対応するのに慣れていない団体さんからの相談とかあれば、幾らでも相談には乗りますし、円滑にうまくいくような形は考えておりますが、これは教育活動の中ではありませんので、いわゆる例の法律、いじめ関係の法律に即対応するということではないとは思っております。

記者:

分かりました。あと、すいません。この「KOBE◆KATSU」の所管は、これ学校活動ではないという位置づけだと思うんですけれども、今、始めるに当たっては、今市教委が準備されてると思うんですけども、今後のその所管課というのは市教委のままなんですか。文化スポーツとかになったりとかするんですか。

福本教育長:

当面は当然大事な、大きな部活動を変えていくわけですから、我々が責任を持ってやるということです。ただ、今でもですね、実は市長部局といろいろ連携をして、相談もさせてもらいながらやっておりますので、大きな形で、どのような形で関わっていくかというのは、何年も先の話というのはなかなか難しいんですけど、当面の間は教育委員会がお世話をさせていただくと、そういう形になろうかと思います。

記者:

すいません。あともう数点。教員も兼業という形で、指導者として継続できるということだと思うんですけれども、現状教員側の意向というのは、どのように調べて、どう把握されていらっしゃるんでしょうか。アンケートとかはもう既に採られているのか。

福本教育長:

教員のアンケートは結構いろんな全国で採られておりますし、結構マスコミの方も出されてて、絶対もう嫌だ、関わりたくないのが6割とか、言われたらやってもいいのが2割とか、いろいろ言われてますけれども。神戸市では、「KOBE◆KATSU」の状態が、方針がやっと決まって募集が今からなので、これから教員にも具体を知らせていくんですけども、恐らく1割から2割が興味を示してくれるんじゃないかなというふうな感じで、我々は今考えております。

記者:

ありがとうございます。最後に、受入れ予定の団体向けの合同の説明会というか、そういうのは、そういったのは何か開かれる予定はあるんでしょうか。

福本教育長:

合同の説明会というよりも、やはり申込みに当たっては、いろんなアドバイスもさせていただきながら、相談を受けながら作っていくような形で、もしどうしても必要だというようなことがあればですね、そういう説明会も考えてもいいと思うんですが、今のところは一旦募集を出して、それぞれ恐らく問合せ等があると思いますので、それに丁寧に答えていくような感じを考えております。

記者:

ありがとうございます。

記者:

よろしくお願いします。多くの団体さんを登録していただくに当たって、複数回公募するですとか、あと個別にお声がけするとかということをおっしゃってたと思うんですけど、結果的にただ、本当はこの地区に欲しいけれども、見当たらないというケースも考えられるかと思うんですけれども、そういった場合は結果的に、これまでのような教員の方が主体的に担うような、部活動と近い形で、結果的に「KOBE◆KATSU」の時期が始まるっていうこともあり得るんでしょうか。

福本教育長:

例えばこれをやって、2026年の夏にどれだけできるか分かりませんけれども、教員が部活動としてやるということはありません。後戻りすることはないです。

基本的に教員に声をかけて、地域クラブ「KOBE◆KATSU」としてやってもらうことはあるかもしれないですけど、あくまでも教員の自主的な判断なので、今のような半ば同調圧力で教員に強制するということは全くするつもりはありません。

記者:

例えば、その学校の施設を使って、教員の方にお願いして、教員の方が主体的に、中心になっていただくってケースはあるかもしれないですか。例えば地域で見当たらなかった場合。

福本教育長:

ええ、それは当然なくても、普通に教員がやりたいということで、自分で「KOBE◆KATSU」のクラブを作ってやるということは想定してますので、それはそれと同じ感じで考えております。

記者:

ありがとうございます。あと、お金の話で、できるだけ低い水準で抑えるように、あと営利目的でないようにというお話ありましたけれども、これまでのその教員のサービス的なところがよかったのかどうかはちょっと置いておくとして、負担額としては、若干は増えてしまうという見通しでよろしいんでしょうか。

福本教育長:

これもなかなか難しいところがあります。今さっき言いましたように、実費っていうところでいくと、結構やはり今、私が本当に若い頃に比べても、子供たちの負担は増えてるんですね。ユニフォームや、練習着や、かばんやとか言って、購入することがスタンダードになってしまっててですね。で、そういうことを考えると、そこまで増えるということは想定はしてないんですけれども、やはり先ほど言いましたように、いいことをしようというようなことがあったりとか、ちょっとレベルの高いことをしようということで、どうしても水準的に上がってしまうというようなことがあるとは思いますので。保護者や子供たち、自分が経験してないと比べることは難しいかもしれないんですけど、お兄ちゃん、お姉ちゃんがいて、部活動を経験した御家庭には、何か急にすごく重たくなったよねっていうことはないようにしたいなと、そのように考えています。

記者:

あと目的の中で、子供たちの新しい過ごし方っていうところがあったかと思うんですけど、逆にこれは入っても入らなくてもいいんですか、これは。

福本教育長:

今の部活動も入っても入らなくてもいいですので、当然「KOBE◆KATSU」も入らなくても構わないと思います。

記者:

ありがとうございます。すいません。最後に、結果的に始まった後に、例えば応募資格に合わないような行動が確認された場合などは、例えば何か市の権限を持って活動を停止にしたりとか、そういう可能性もあるでしょうか。

福本教育長:

登録制ですので、登録を消すということであれば、活動は当然学校の施設も使えなくなりますし、そういう形で言うと、活動はできなくなると、そのように思います。

記者:

分かりました。ありがとうございます。

記者:

よろしくお願いします。「KOBE◆KATSU」の設備というか備品、すごい細かいところで恐縮なんですけど、今の部活の、例えばサッカー部例にとると、サッカーゴールであったり、ボールであったりっていうのは、多分学校の備品を多分ずっと使ってやってると思うんですよ。

最初のうちは、恐らく走りながら考えるということかもしれないのですけども、こういった備品の管理とか、あとここの周りの予算っていうのは、何かどういうふうに移行していくのか。あるいはどういう形態を取っていくお考えでしょうか。

福本教育長:

はい。サッカーゴールとか、体育館のバスケットリングなんかもありますし、いろいろバレーボールとか。基本的に、部活動で使ってたものは、学校の備品、体育の時間と共有するような形でやっておりますので、例えば、バドミントンのセットなんかも学校は持ってるんですね。けど、バドミントン部はないんですよ。ほとんどないですね。

だから、一応体育の種目で必要なものについては、学校のきちっとした教科の予算で、使える状態は維持してもらいながら、それを「KOBE◆KATSU」が使うということについては全く問題ないということで。

当然使ってる間に必要な修理ですとか、新しく買い換えるようなことがあれば、それは学校のほうで備品として変えていくと。

「KOBE◆KATSU」のクラブが、どうしても自分たちの持ってるものをやりたいんだと、設備、体育館だけ貸してくださいとかいうような場合については、それについての更新はなかなか難しいですけど、一般的なものであれば、ほとんど学校で更新が可能かなと、そのように考えております。

記者:

分かりました。ありがとうございます。

記者:

すいません。一点ちょっとデータで教えていただきたいんですけど、現行の部活の入部率というのはどのぐらいでしょうか。

福本教育長:

入部率ですか。ありますか。

職員:

ちょっと手元に、細かい数字ないですけど、確か85%、86%ぐらいだったかと思います。

記者:

この現行の部活の、この8割後半台というのを、今後「KOBE◆KATSU」に移行したときに、どの程度になるのかなっていう想定というのはございますか。

福本教育長:

できるだけ今部活動に入ってる子供は、何らかのスポーツなり、文化活動に入ってもらうということは考えています。

ただ、先ほどの8割という数字も、昔のような形ではなくて、例えばですけど、外部の野球とかサッカーを行っている子供、メインがそっちなんですけど、でもたまに行くまでの時間とかあるから、学校で美術系の部に入るわとか、陸上部だけに入って、ちょっと走っとくわというような子もおりまして、昔のように全員がほぼ入ってるということはなくて。なので今8割という形で、できるだけ「KOBE◆KATSU」になっても、その子供たちが最低そういう形で参加できるようにはしていきたいと、そのように考えています。

記者:

分かりました。後になんですけれども、ちょっと勉強不足であれなんですが、現行のいわゆる高校受験の内申点への影響みたいなところというのは、どのように考えていますか。

福本教育長:

県教委が、特別活動、部活動の形で書いておりますけれども、実質上基本的に、クラブで何かできるとか、そういう形で、入試に有利になるというような形は、現行ありませんので、これがなくなったから内申点がどうのこうのということはありません。

ただ、例えば、その子が学校の部活動であろうと、外のサッカーのクラブであろうと、何か実績を残して、それが私立の高校とかに推薦で入るというようなことはありますので、それはもう別に「KOBE◆KATSU」に関係なく、その子供が、その高校が見合うだけの成績を残したときに発生するので、学校としてはそれは調査書に、いわゆる願書に書くだけの話なので、今の公立の部活動で、それが内申点が書くことがなくなるとか、そういうことで困るということではありません。

記者:

ありがとうございます。

記者:

ちょっと内容とちょっとずれるかもしれないんですけど、現在垂水区で、休日と祝日だけちょっと5校で、多分合同クラブ対応されてると思うんですけど、それって今どういった感じで、今どういったお声が上がっているとか、そういった実証実験の結果っていうのは、何か返ってきてますでしょうか。

福本教育長:

あれは、顧問の負担を減らすという形の対応ですので、基本的に休日を、学校の先生以外でやるという政策ではありません。過渡期として合同でやってみて、3校4校で、先生が1人2人休めると、そういう形のものなので、何て言うんですかね。移行期間の施策ですので。感想としては、聞いてるんだったら。

職員:

垂水区の取組につきましては、昨年度は5校でやってまして、今年度は11校で取り組んでいます。学校外に出ることに関しましても、今までは学校の中だけでやるのが部活というイメージだったんですけど、他校でも一緒に合同で練習ができたりという形で、遠いところもあるんですけど、子供たちは新しい人、新しい指導者に携わって、今喜んで楽しんでやっているということを聞いております。

記者:

分かりました。ありがとうございます。

福本教育長:

先ほどの質問で、内申の話ですけど、「KOBE◆KATSU」でも大会とか、その子供さんが活動した文化活動体育活動も評価できるものがあれば、それは別に活動として表記することは可能ですけれども、何か大きく部活動から「KOBE◆KATSU」に変わって、何か変わるということではないという、はい。そういうことです。

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