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記者資料提供(2025年3月27日)
環境局自然環境課
神戸市は大都市である一方で、都市近郊に里山が広がっている自然豊かな都市です。神戸が目指すべき里山を実現するための方策を明らかにし、一人ひとりが里山の豊かな恵みを享受することを目的として、「KOBE里山SDGs戦略」を2023年1月に策定しています。
2024年度においては、AIにより動植物を判定するスマホアプリ「Biome」を活用し、市民参加型の生物調査を実施しました。今回の調査では、神戸市の自然の豊かさを知るものさしとなる①里地里山の生きもの、②神戸で見られる外来の生きもの、③大量発生が心配されるカメムシを調査対象としました。
夏休み生きものクエスト~神戸で夏の生きものさがし~を実施しました。
2024年6月1日(土曜)~8月31日(土曜)
カブトムシ、ミナミメダカ、ニホンアマガエルなどの里地里山の生きものに加え、特定外来生物であるツヤハダゴマダラカミキリ、クビアカツヤカミキリなどの外来の生きもの、ツヤアオカメムシやチャバネアオカメムシなど大量発生が予想されるカメムシを含めた15種類の生きものを対象としました。
今年度の調査では428人の参加の下、1023件の情報が集まりました。今回の結果については、保全や防除の計画策定に役立てていきます。また、対策の効果を検証するために継続した調査の実施や駆除等の対策を実施していきます。
カブトムシは森林付近の公園で多く発見され、市街地の緑地でも発見されました。ヤマトタマムシは森林や公園・緑地など比較的広い範囲で多く発見されました。ニホンアマガエルは水田、河川敷等で多く発見されました。
オオキンケイギクは市内全域の公園や河川敷等で発見されました。ツヤハダゴマダラカミキリは大部分が六甲アイランド内で発見されましたが、灘区の公園でも発見されました。この場所では被害木の伐採等の対策を実施しました。クビアカツヤカミキリは北区で発見されました。
在来の果樹カメムシ(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)は主に市街地で多く発見されました。外来のキマダラカメムシは市街地に加え、農業の盛んな地域でも比較的多く発見されました。
詳細は別添の資料(夏休み!生きものクエスト結果発表)をご覧ください。
https://www.city.kobe.lg.jp/a66324/kurashi/recycle/biodiversity/press/kekka_kouhyou_2024.html
地元団体の協力を得て、六甲アイランド情報交流センターにカミキリポストを2024年6月1日~8月31日の間設置し、市民が採集したツヤハダゴマダラカミキリを神戸市が回収・駆除しました。
今年度は、六甲アイランド内でツヤハダゴマダラカキリ195匹(オス100匹、メス95匹)が捕獲され、全て神戸市が回収し、駆除しました。
写真:ツヤハダゴマダラカミキリの成虫、カミキリポスト
株式会社バイオームが開発・運営している無料のスマートフォンアプリです。生きものの写真を撮影することで、独自のAIが種を判定します。生きものに詳しくない方でも気軽に生物を調べることができます。図鑑機能もあり、撮影した生きものの情報をその場で調べることも可能です。
「Biome」にはクエストというイベント機能があり、今回このクエストを活用し、神戸市全域を対象とした調査を実施したところ、たくさんの投稿がありました。
写真:スマホアプリ「Biome」のダウンロード用二次元コード、バイオームのイメージ