ホーム > 住まい・水道・下水道 > 住宅・建築 > すまいの情報 > 建築家の力で生まれ変わる空き家 > 建築家による空き家再生事例09
建築家による空き家再生事例09
最終更新日:2024年1月18日
ページID:61555
ここから本文です。
工場を開き、技術を継承する場
どんな社会貢献をしますか?
かつては木材のまちとして栄えた兵庫区。製材所や材木屋、木材加工の町工場も多く存在しましたが、時代の流れと共にその姿が減ってきています。
今回改修された物件も、工場主が亡くなられて稼働を停止した木材加工工場です。
急な閉業だったため、貴重な加工機械は使える状態のまま残されていました。
この加工機械を若い木工職人や、木工を学ぶ学生などにシェアできる場として運営し、技術を継承していく。そして、工場の外観を活かしながら建物を活用することで、工場のある風景を、まちの歴史を継承していく。
そんな想いが込められ、工場が新たな一歩を踏み出します。
改修にあたっては、管理者が待機したり事務作業ができるよう、作業場とは区画された新たな「小屋」が 工場内にインストールされました。
工場の大空間を活かしたイベント利用も想定されていて、イベント時には受付やバックヤードとして使うことができます。
元「空き工場」 で、これからどんな営みが生まれるのか楽しみです。
建築家はこの人!
ウズラボ タケウチマサアキさん神戸市兵庫区を拠点に活動し、大阪長屋の改修なども多く手掛ける。日本の近現代建築史研究をベースにしつつ、住まいに関するさまざまな事柄をデザインしている。
建築家のおすすめポイントは?
- あえて工場の外観をそのまま生かすことで、まちの歴史と共に工場のある風景を継承。
- 新たに設けた木製のガラス戸から 内部の様子がうかがえ、入ってみたくなる空間に。。
- 腕の良い大工さんが仕上げてくれた「小屋」の細部の納まりは一見の価値あり。