最終更新日:2025年4月1日
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日本や世界の海は水温上昇や海洋汚染といった問題に直面しており、対策が求められています。神戸市は海とともに発展してきたまちとして、海に関わる民間企業や地元大学等とともに、海のサステナビリティへ貢献する新たなプロジェクトに挑戦します。
現在、日本や世界の海では、海水温上昇による海洋生態系への悪影響や、プラスチックごみの流出による海洋汚染など、様々な問題が発生しています。これらの問題は、漁業へ打撃を与え、水産資源の安定確保を脅かしたり、プラスチックが海洋生物に取り込まれることで、私たちへの健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。今の私たちだけでなく、未来のこどもたちの安心安全な暮らしを守っていくために、早急な対策が求められています。
今この時も、波の下では生態系に変化が起きています
海岸に打ち上げられたプラスチックごみ
神戸市は、豊かな漁場を持つ瀬戸内海に位置し、古くから港を中心に国際貿易の拠点として栄えてきました。そうした背景から、市街地と海が近接する立地特性も持っています。海の恵みを受け、海とともに発展してきたみなとまちとして、現在、海が直面する様々な問題に目を背けることなく、持続可能な海を守るための具体的なアクションを起こし、美しい海を次世代へ残すことが使命であると考えています。
都市と海が共存する神戸のまち
美しい海を次世代へ残すためには、海洋生態系を守り育てる技術、海洋プラスチックごみを削減・回収する技術、海の資源・エネルギーを有効活用する技術など、高度なテクノロジーが必要です。一方、これらの技術は、まだ研究段階のものが多いのが現状です。神戸は、市街地と海が近接した立地的特徴や瀬戸内海の玄関口としてのポジションを最大限に生かし、海の未来に貢献するサステナブル技術を育てて広げる瀬戸内海の拠点になることを目指します。
(例)海のゆりかご「藻場」を創出しリアルタイムで“見える化”する技術
(例)特殊なプラスチックを活用した釣具や漁網を使わない画期的な漁法
(例)海のエネルギーを活用した発電や革新的な海水資源化技術など
豊かで美しい海を次世代へ
こどもたちを含め、幅広い方が、未来の技術に触れ、学び、海に親しむ場も提供していきたいと考えています。これにより、海洋環境の重要性や技術に対する共感・理解を深め、地域全体で持続可能な海を守る機運を醸成していきます。さらには将来の海に関わる人材育成にも貢献できると考えています。
体験し学べる場のイメージ