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火災から“命”をまもるために

最終更新日:2025年1月21日

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火災による死者

 2024年の1年間では、8名の方が火災で亡くなりました。死者8名のうち、6名が住宅火災で亡くなっています。
また死者8名のうち、6名は65歳以上の高齢者です。
死者の発生原因としては、「逃げ遅れ」が多くを占めます。

命をまもる対策

 命をまもる対策を行い、火災が発生した場合にも適切に対処できるようにしましょう。
※ここに記載している命をまもる行動は一部の内容です。

事前対策

 ここでは火災になる前にしておくべき対策として4つ記載します。

住宅用火災警報器の設置

住警器住宅用火災警報器とは?
煙や熱を感知して警報音で火災を知らせる機器です。

火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を設置、定期的に点検し、
10年を目安に交換しましょう!
交換する際は「連動型」を推奨します。

住宅用火災警報器の詳細

消火器の設置


消火器とは?
初期の火災を消火するために使用されるものです。
消防庁によると初期消火で消火器を使用した場合、成功率は7割を超えており、大変有効です。

2種類の消火器
消火器説明
業務用消火器・・・
法令で定められた建物に設置するための消火器です。アパート、マンションの共用部には、業務用消火器を設置してください。


住宅用消火器住宅用消火器・・・
住宅火災に適した消火器で、業務用消火器に比べて軽量なため、誰でも扱いやすいのが特徴です。

ご家庭には住宅用消火器を設置してください。

※水で消火する方法もありますが、天ぷら油火災には絶対に水をかけないでください。

消火器の詳細

避難経路

日頃から避難する経路や場所を確認しておきましょう!
 
  1. 避難経路を2方向以上確保
  2. 玄関等の片付け
  3. 避難に必要な物はまとめて枕元に置いておく
※室内や廊下、階段等、避難経路となるところには物品を置かないようにしましょう。
 特に高齢者等は避難に時間がかかるため、日頃から確認しておくことが大切です。

防炎品

防炎品とは?
炎が触れても燃え広がりにくい素材が使われており、火災の延焼拡大を抑える効果があります。
カーテンやじゅうたん、エプロンなどがあります。
防炎品の詳しい情報は下記の公益財団法人日本防炎協会のリンクからご覧ください。
公益財団法人日本防炎協会

ほむらくんが防炎品についてわかりやすく説明しているこちらもご覧ください。
それゆけ!ほむらくんの実践防火講座!第9回 防炎物品・防炎製品(PDF:1,629KB)

火災に遭遇したら…

 ここでは火災に遭遇した際にするべき行動を記載します。

初期消火

 火災は初期消火が決め手です。避難経路や安全確保をして、行ってください。
炎が自分の背丈を超えるほど大きい場合は危険ですので、初期消火は断念し、避難してください。

避難行動

 火災では初期消火も大切ですが、自分の命をまもるために避難を優先してください。

避難のポイント
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  1. 低い姿勢
  2. タオルやハンカチで口と鼻を覆う
  3. 視界が悪いときは、壁づたいに
  4. 一度避難したら、絶対に戻らない

ビルなどの上階で火災に遭遇したら

 2019年7月に発生した京都アニメーション火災や令和3年12月に発生した大阪市北区ビル火災を踏まえた、避難についても紹介します。

階段が使用できる場合

 地上など安全な場所に避難できる階段が使える場合には、その階段を第一選択肢として使用し、避難してください。

階段が使えない場合

ベランダを通じての避難
 階段が使えない場合は、ベランダを通じての避難を考えましょう。避難に使用できるベランダとは、外気に開放されていることや、避難はしごなど安全に避難できる設備が設置されているベランダです。ベランダを使用して避難する場合は、煙が来るのを防ぐため、できるだけ扉を閉めて避難しましょう。

階段もベランダも使えない場合
 避難できる階段もベランダもない場合は、できるだけ火のある場所から離れた居室などに避難しましょう。その際、扉を閉めるなど、煙の侵入を防ぎましょう。また、煙の侵入を防ぐために、ガムテープやアルミテープを使用して扉などの隙間を塞ぐことも有効です。

特殊の火災からの避難についてさらに詳しい内容は下記のリンクをご覧ください。
階段が一つの建築物における火災発生時の適切な避難のために

野焼きからの火災

 梅雨時期までは、農繁期に向けて田畑の野焼きや草刈等の焼却をする機会が増えます。火災を起こさないよう十分注意してください。
また、強風時や乾燥注意報発令時などは、火災に発展する可能性が高いので、中止または延期を検討してください。

注意点

  • 事前に電話、電子申請、消防署への持ち込みのいずれかの方法で届出をする。
  • 燃え広がったときのために、水バケツや水道ホース、消火器などを準備する。
  • 枯草や落ち葉など、周りに燃えやすいものがある場所では行わない。
  • 万が一のため、通報手段を確保しておく。
  • 焼却中は目を離さない。
  • 風が強い場合は中止する。
  • 火が消えたことを確認してから離れる。

放火対策

放火による火災は、毎年全国的に多く発生しています。
「放火されない」「放火させない」環境を作ることで、放火を減らすことができます。
放火に関する情報について、詳しくはこちらをご覧ください。

家庭・職場を守る防災マニュアル

家庭
家庭を守る防災マニュアル(PDF:2,001KB)
内容の訂正について(PDF:734KB)
職場
職場を守る防災マニュアル(PDF:3,000KB)
内容の修正について(PDF:546KB)

※家庭・職場を守る防災マニュアルの内容について修正箇所がありますので、ご覧いただいた上でご利用ください。
 

お問い合わせ先

消防局予防部予防課