近年、子どもたちを取り巻くネットの利用環境は大きく変化しており、神戸市内の小中学生の家庭での過ごし方も、ネットを経由したコミュニケーションやゲームに多くの時間を充てるようになってきています。さらに、今般のコロナ禍により、子どもたちのネットやSNS等の利用は更に増えていると想定されます。
神戸市では、「スマートスマホ都市KOBE」として、子どもたちがコミュニケーションツールやテクノロジーに振り回されるのではなく、これらを上手に使いこなしながら快適なコミュニケーションを図り、自分らしく伸び伸びと生活を送ることのできる環境の実現に向けた取り組みを行っています。
子どもの適切なネット等活用促進事業「賢いネットキャンプ」
スマホやネットの依存傾向が増加してる市内の小学校高学年から中学生を対象に、六甲山にて日帰りの「賢いネットキャンプ」を2度(2024年9月、10月)実施しました。
インターネットの良い面と悪い面を理解し、適切に使いこなす能力を身につけ、ネットやスマホとの付き合い方を見直しました。自然体験や仲間と触れ合うワークショップを通して、見えないネット空間でもリアルな現実空間でも、相手のことを考えてコミュニケーションをとることが大事だということを学びました。
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子どもの適切なネット等活用促進事業「地域連携事業(児童館)
「ネットと賢く付き合う1Dayワークショップ」」
身近な施設である児童館で、こども自身がネットや人間関係について考える機会を提供するため、神戸市内の小学4年生から6年生を対象に、「賢いネットキャンプ」で行った事業内容の一部を、神戸市立本山児童館で実施しました。グループワークを通して、リアルな世界でもネットの世界でも、相手との距離感や関係性を保つことが大事だということを学びました。また、スマホやネットの課題を「自分事」として捉え、賢く利活用する方法を学び、自分のスマホルールを考え、発表しました。
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市内小中学生と神戸市長が真剣(ガチ)トーク
「スマートスマホ都市KOBE」フォーラム
~コロナ禍の今、ネットとのスマートなつきあい方を考える~
ネットやスマホと上手に付き合うために、子どもたち自身と、保護者・学校・企業・行政など子どもたちを取り巻く関係者が今何をすべきか、子どもたちと大人が議論する、「スマートスマホ都市KOBE」フォーラムを開催しました。
スマートフォン等の普及により、いつでもどこからでも気軽に個人と個人の間で通信可能な社会が実現しており、上司や同僚から就業時間外に業務に関するメール等の対応を迫られるほか、子ども達などがSNS等のコメントに必ず反応しなければならない心理的状況など、利便性ゆえの問題点が顕在化しています。
仕事に集中しながら多様な働き方が可能であり、充実したプライベートを過ごすことができるまちとして神戸が選ばれるために、令和元年度に「つながらない権利」に関する有識者会議を開催しました。