ホーム > 事業者の方へ > 産業振興 > 神戸市の農漁業 > 農漁業や農村地域の施策 > 神戸産農水産物等の活用推進事業の報告【2024年度】
最終更新日:2025年9月4日
ページID:80981
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「おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例」(2019年4月1日施行)に関する、2024年度の取り組み状況を報告します。
おいしい神戸産農水産物等の活用の推進に関する条例(PDF:174KB)
「おいしい神戸農水産物等の活用の推進に関する条例」の取り組み状況について(PDF:787KB)
(2025年9月3日神戸市経済港湾委員会資料より)
生産者、事業者及び市民の交流支援についての主な施策(第8条)
啓発活動等についての主な施策(第9条)
生産、供給及び市内流通の促進についての主な施策(第10条)
生産環境及び生産基盤の整備等についての主な施策(第11条)
神戸産農水産物等の優先利用についての主な施策(第12条)
ブランド化の推進についての主な施策(第13条)
他の施策との連携についての主な施策(第14条)
6次産業化の支援についての主な施策(第15条)
地産地消のライフスタイル化を目指したファーマーズマーケット「EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET」を東遊園地に加え、垂水漁港、須磨海岸などで開催した。また、駒ヶ林、西神中央駅周辺で、地域の個性に合わせたマーケットを開催した。
マーケット | 回数 | 参加人数 |
---|---|---|
EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET(※) | 43回 | 約40,200人 |
駒ヶ林(長田港漁船だまり) | 1回 | 約1,800人 |
西神中央駅周辺 | 13回 | 約5,400人 |
※東遊園地、垂水漁港、須磨海岸、磯上公園、弓弦羽神社で開催
FARMARS MARKETホームページ(外部リンク)
地域団体等が主体的に取り組む、稲作体験・野菜栽培体験などの農漁業体験イベントに対して支援を行った。
イベント | 回数等 | 参加人数 |
---|---|---|
農業体験(※) | 11地区 | - |
地引網体験 | 12回 | 約1,400人 |
潮干狩り体験 | - | 14,831人 |
わかめ株付・刈取り体験 | - | 延べ2,720人 |
栽培漁業センター施設見学 | - | 24団体(1,746人) |
※稲作体験、大豆栽培体験、さつまいも収穫体験、みそづくり体験等
観光農園、栽培漁業センターについては下記のホームページからご確認ください。
神戸市観光園芸協会のホームページ(外部リンク)
神戸市立栽培漁業センターのホームページ(外部リンク)
農産物においては、生産現場に案内する産地見学会を開催するとともに、市内の小売店や量販店、イベントにてPR販売を支援した。
花きにおいては、神戸市花き協会と連携し、神戸産の花をPRし、消費拡大につなげるため、「街の彩ガーデン」として、多くの人が集まる公共的な場所で花を展示した。「神戸花物語」として、「2024秋」ではマリンピア神戸に花絵を設置し、「2025春」では、デュオこうべにて花の販売やKOBEビクトリーブーケコンテストを開催した。
水産物においては、垂水漁港における「漁業デー」の開催をPRし、販売を促進した。
(神戸花物語2025春のようす)
イベント・啓発活動 | 回数・期間 | 場所 | 参加人数 |
---|---|---|---|
神戸産農産物の産地見学会 | 9回 | - | 242人 |
BE KOBE農産物推進店 | - | 32店舗 | - |
神戸グルメディスカバリー | 11月2日・3日 | 東遊園地 | 約32,400人 |
街の彩ガーデン | 13回 | 延べ15か所 市役所1号館ロビー、デュオこうべ、神戸マラソン(神戸国際展示場)他 |
- |
神戸花物語2024秋(※) | 11月22日~12月8日 | マリンピア神戸 | - |
神戸花物語2025春 | 3月1日・2日 |
デュオこうべ |
- |
漁業デー | 18回 | 約900人 |
※ビオラ約20,000鉢
神戸花物語については神戸市花き協会のホームページ(外部リンク)
農業生産資材等の価格高騰対策及び資源循環型農業の推進に向け、こうべ再生リンを配合した肥料「こうべハーベスト」(園芸用、水稲用、山田錦用)や市内産堆肥の購入支援を実施するとともに、製造に着手した堆肥ペレットについて、施設園芸農家での利用調査を行った。また、市内産飼料の生産拡大を支援した。
水産資源の確保のため、アサリやナマコ、マコガレイ等の種苗生産や放流を行った。
取り組み | 実績 |
---|---|
「こうべハーベスト」肥料の購入支援 | 23,595袋(1袋:20kg) |
市内産堆肥の購入支援 | 6,448t |
堆肥ペレット利用調査 | 556件 |
市内産飼料の生産支援 | 38ha(稲わら・牧草) |
アサリの放流 | 約3,318万個 |
ナマコの放流 | 約5万個 |
マコガレイの放流 | 約5万尾 |
カサゴの放流 | 約2万1千尾 |
堆肥ペレット
農業経営基盤強化促進法に基づき、概ね集落ごとに10年後の農地の耕作者・後継者を明確化する「地域計画」を地域との協議の上、策定・公表した。
地域の担い手となる認定農業者・集落営農組織に対し、農業用機械・設備の導入支援を行うとともに、集落営農組織の広域化・法人化を推進した。また、新規就農者に対しては、経営開始資金や経営発展支援事業による支援を行った。多様な担い手としては、働きながら農業研修や就農を実現する「神戸ネクストファーマー」や高齢者等が学校給食食材の栽培を担う「こうべ給食ファーマー」の育成に取り組んだ。
さらに、ため池の畦畔や里山維持等の共同活動において、農業者の負担を軽減するため、ラジコン草刈機等のスマート農機の活用推進にかかる支援を行った。
水産振興では、漁業経営の安定のため、漁船保険や漁業共済の支援を行った。
支援 | 人数・件数 |
---|---|
地域計画策定集落 | 131集落(対象171集落) |
認定農業者の認定 | 47人(認定者合計251人) |
認定新規就農者の認定 | 14人(認定者合計50人) |
経営開始資金の交付 | 42人 |
経営発展支援事業 | 5件 |
農業経営力向上支援事業 | 5件 (乾燥調整機、肥料散布機、粉砕機、管理機、コンバイン) |
神戸ネクストファーマー | 139人 |
こうべ給食ファーマー | 12人 |
こうべ果樹の就農学校 | 11人 |
ラジコン草刈機講習会の開催 | 12集落、98人 |
ラジコン草刈機の貸出 | 36件 |
竹チッパーシュレッダーの貸出 | 75件 |
スマート農業等導入支援事業 | 4件 |
漁船保険 | 328隻 |
漁業共済 | 32件 |
地域計画策定に向けた協議
ラジコン草刈機講習会の様子
環境や生物多様性に配慮した農業生産方式である有機農業をはじめとする地域資源循環型・環境保全型農業を推進していく方針を公表し、各種施策を展開した。
市内流通の促進のため、有機栽培や減化学肥料栽培、「こうべ再生リン」を配合した肥料や堆肥等により栽培された農産物に「BE KOBE」と表記することにより、神戸産農産物の販売・PRの促進に努めた。また、農産物直売所に出荷する生産者団体が行う活動を支援した。さらに、神戸産農水産物の魅力を発信するとともに、事業者・消費者による継続的な活用促進を図った。
畜産振興では、市内生産者が肥育した但馬牛の市内流通を促進するため、中央卸売市場西部市場への出荷を支援した。
PR活動・支援 | 件数 | 期間 |
---|---|---|
「BE KOBE農産物」登録 | 8件(生産者391名) | - |
「BE KOBE農産物」地域資源循環・環境保全促進事業 | 3件 | |
里づくり支援事業 | 4件 | - |
神戸いちじくフェア | 48店舗 | 9月1日~10月31日 |
神戸産食材を使用した事業者とのコラボ商品開発 | 2商品 | - |
神戸産食材を使用した料理教室 | 1か所 | - |
但馬牛市内流通促進支援 | 443頭 | - |
黒鯛を使った春巻き
神戸産農水産物の生産性向上を図るため、国県補助事業等を活用し、生産基盤の整備に対する支援及び漁港施設等の改修を行った。
また、イノシシ・アライグマ等の野生鳥獣による農作物被害等を軽減するため、生産者・猟友会等と捕獲活動に取り組んだ。特に、出没が春先に急増したアライグマについては、捕獲檻を倍増するなど、捕獲強化に努めた。
事業 | 件数 | 内容 |
---|---|---|
ほ場整備事業 | 神戸市井吹南土地改良区の設立 | |
ため池改修 | 1件 | - |
土地改良施設維持管理適正化事業 | 8件 | - |
漁港施設改修 | - | 塩屋漁港機能強化事業、垂水漁港機能保全事業 |
豊かな海洋資源の保全 | - | 海底耕耘、藻場形成 |
有害鳥獣(イノシシ)の捕獲頭数 | 1,211頭 | - |
有害鳥獣(アライグマ)の捕獲頭数 | 2,963頭 | - |
有害鳥獣(ヌートリア)の捕獲頭数 | 155頭 | - |
捕獲されたアライグマ
教育委員会、(一財)神戸市学校給食会、兵庫六甲農業協同組合、流通事業者と連携し、安全で新鮮な神戸産野菜や米を学校給食へ供給するなど、地産地消を推進した。また、地域の特産品である北神みそ、神戸産しらす干し等の学校給食での利用を進めた。
こうべ給食畑推進事業として、給食利用が多い品目(ジャガイモ、タマネギ、ニンジン)について、生産拡大や秀品率の向上に取り組み、集落営農組織においてジャガイモ、ニンジンの栽培試験を行った。
神戸産食材の利用 | 割合 | 量 |
---|---|---|
野菜 | 小学校11.9% 中学校10.9% |
小学校158t/1,330t 中学校36t/328t |
米 | 小学校100% 中学校100% |
小学校646.9t 中学校296.1t |
神戸産食材の利用 | 回数 | 量 |
---|---|---|
北神みそ | 小学校2回 中学校5回 |
小学校1,805kg 中学校253kg |
しらす干し | 小学校1回 中学校1回 |
小学校389kg 中学校8kg |
味付けのり | 1回 | 114kg |
集落営農組織での栽培試験 | 面積 |
---|---|
ジャガイモ | 80a |
ニンジン | 15a |
有機栽培や減化学肥料栽培、「こうべ再生リン」を配合した肥料や堆肥等により栽培された農産物に「BE KOBE」と表記し、特設コーナーや常設コ-ナーを設置するとともに、PR資材の導入支援等を行った。
また、「BE KOBE農産物」を含む神戸産農水産物の魅力を伝える場として、神戸の食をテーマにしたイベント「神戸グルメディスカバリー」の開催に加え、ホームページを活用した魅力発信を行った。
PR活動・キャンペーン | 件数・人数 | 期間 |
---|---|---|
「BE KOBE農産物」販売コーナーの設置 | 特設1店舗、常設1店舗 | - |
BE KOBEの表記PR資材の導入 | - | |
神戸いちじくフェア | 48店舗 | - |
神戸グルメディスカバリーの開催 | 約32,400人 | 11月2日・3日 |
BE KOBEの表記例
神戸市観光園芸協会と連携し、いちご・とうもろこし・ぶどう・なし・さつまいも・かきの観光農園及び貸農園のPRを実施した。
また、神戸の農漁業への関心を高め、消費・誘客につなげるため、生産現場を体験し、学べるコンテンツづくりを支援した。
観光農園等 | 利用者数 |
---|---|
いちご | 16,631人 |
とうもろこし | 2,128人 |
ぶどう | 7,809人 |
なし | 2,432人 |
さつまいも | 13,050人 |
かき | 445人 |
貸農園 | 904人 |
コンテンツ | 回数 |
---|---|
農家、漁師等による体験づくりセミナー | 2回 |
食育を推進するため、農漁業体験活動に対する補助等や神戸産農水産物を学校給食での利用促進に努めた。また、神戸産食材を使った料理教室や施設給食による食育イベントを開催したほか、小学校や中学校で花き生産への関心を高めるため、花育の事業を実施した。さらに、都市部で農に触れる機会を創出するため、公園などでの農園運営における広報等を支援した。
イベント・事業 | 件数等 | 詳細 |
---|---|---|
食育イベント | 1か所(料理教室) 19か所(保育園給食) |
- |
学校での花育体験事業 | 小学校1校(花壇での花絵) 中学校3校(生け花授業) |
- |
都市部での農園づくりの実証実験 | 4件 |
平野コープ農園(兵庫区平野展望公園) ウンガノハタケ(兵庫区材木町)
ウジャマー菜園(長田区新湊川公園) 御崎公園(兵庫区御崎町) |
中学校での生け花授業
神戸産農水産物を加工品やサービスまでつなげる6次産業化を進めるため、市ホームページ上にて、事業者と農漁業者のマッチングにつながる登録フォームを運用するとともに、6次産業化に対する市民の関心及び理解を深めるため、神戸産農水産物を使用した商品を紹介した。
(紹介した商品の一例)
生しらすのくぎ煮
いちじくのスコーン
神戸やさいの手づくりソース
いちじくのスコーン