小束山6丁目交差点の渋滞状況・渋滞予測がわかる「渋滞回避WEBツール」を配信しています。

垂水区の小束山6丁目交差点は、自動車交通の要衝であり、また、周辺に住宅や大型商業施設等が集積地していることから、慢性的な交通渋滞が長年の課題でした。

写真:2015年ごろの混雑状況
そのため、これまで右左折レーンの整備などハード対策を行った結果、一定程度渋滞は緩和しました。
しかしながら、曜日・時間帯によっては渋滞が発生しているため、ソフト対策として、2023年度よりライブカメラ映像によるリアルタイムの交通状況を配信する「渋滞対策WEBツール」の配信を行うとともに、蓄積した映像を用いたAIによる交通状況の分析を行っています。
分析の結果、交通渋滞を予測することが可能となり、2024年度からは渋滞予測機能を実装しました。
なお、当該プロジェクトはUrban Innovation KOBE(外部リンク)における実証実験を経て、継続実施しています。
(1)目指す効果(目的)
小束山6丁目交差点周辺の渋滞緩和
(2)内容
小束山6丁目交差点周辺にライブカメラを3台設置し、現地の渋滞状況及び渋滞予測情報をWEBサイト上で配信することにより、交通手段や経路、出発時刻を変更するための選択肢を提供し、市民の皆さんに渋滞を回避していただくことを目的としています。
(3)期間
2024年4月5日(金曜)~2025年3月31日(月曜)の7時~20時
(実証実験期間:2022年12月17日~2023年1月31日)
(1)利用方法
以下の画像をクリックし、
配信サイト(外部リンク)へアクセスしてください。
(2)配信内容
①渋滞状況MAP
- リアルタイムの映像で現地の渋滞状況を配信
- 混雑時には、混雑方向を赤色矢印で表示
②渋滞予測
- 朝(7~10時)の交通量をもとに、日中の混雑状況を予測
- 渋滞が予測された時には、「本日、今後渋滞する確率が高まっています」と表示
サイト内で、「混雑」または「本日、今後渋滞する確率が高まっています」と表示されたときは、このような方法で渋滞を回避しませんか?
上記の3つの方法で渋滞を回避することで、以下のメリットをもたらすことができます。
- 渋滞に費やしていた時間が有意義な時間に変わる。
- CO2の排出削減により、環境問題に対して貢献できる。
Q. 「これまでのハード対策」はどのような対策ですか?
「小束山6丁目交差点」は特に南行き方向の慢性的な渋滞が以前より課題となっていたため、神戸市では2021年度までに次のような対策を行ってきました。
(1)南行き左折レーンの新設
2017年度に南行き左折レーンを新設し、左折車両が滞留できる空間を新たに設けることで、直進方面の車の流れがスムーズになるようにしました。
(2)(小束山6)南行き右折レーンの延伸、(小束山北)北行き右折レーンの延伸
2020年度から2021年度にかけて「小束山6丁目交差点」の南行き右折レーンの延伸および、「小束山北交差点」の北行き右折レーンの延伸を行い、右折車両が滞留できる空間を増やすことで、直進方面の車の流れがスムーズになるようにしました。
Q. ハード対策を行った結果、どのような効果がありましたか?
南行きの渋滞長が最も長かった2016年には、最大渋滞長が1,200mに達していましたが、2017年に南進左折レーンを新設した結果、2019年の最大渋滞長は700mに短縮しました。また、2020年から2021年にかけて右折レーンの延伸を行ったことで、最大渋滞長は250mに短縮されるなど、一定の渋滞解消効果が確認されました。
南行きの渋滞(※)継続時間が約30%減少したほか、国道2号バイパス側道の西行きの車両の滞留が「小束山6丁目交差点」まで達する日数についても減少傾向にあります。
しかしながら、現状でも休日の昼~夕方の時間帯、また平日の夕方の時間帯にも渋滞が発生しているため、引き続き交通状況を注視しつつ、周辺の商業者とも連携しながら、渋滞対策に取り組んでいきます。
※ここでいう「渋滞」は、右折待ちの滞留車両が右折レーンを超えて直進レーンに影響を及ぼしている状況を指します。