帯状疱疹ワクチンの定期接種

最終更新日:2025年2月18日

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お知らせ

神戸市の2025年度から実施する帯状疱疹ワクチンの定期予防接種について現在の検討状況をお知らせします。正式には2025年度の予算議決後に決定します。
第60回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(2025年1月29日)において、帯状疱疹を予防接種法のB類疾病に位置付けることが了承されました。
第60回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料|厚生労働省(mhlw.go.jp)
2025年度(令和6年度)第4回予防接種自治体向け説明会|厚生労働省(mhlw.go.jp)

定期接種の内容

開始時期

2025年(令和7年)4月

対象者

  • 65歳の方
  • 60歳以上65歳未満の方であって、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方

対象者の経過措置

経過措置として、定期接種の開始から5年間は以下も対象となります。
  • 65歳を超える方については、5歳年齢ごと(70、75、80、85、90、95、100歳)
  • 101歳以上の方については、定期接種開始初年度に限り全員
接種券の送付
65、70、75、80、85、90、95、100、101歳以上の方については4月下旬に接種券を送付する予定です。

定期接種の対象外の方

原則、過去に帯状疱疹ワクチンを接種された方は対象外
(ワクチンの効果や既往歴等を踏まえて医師が必要と判断した場合は定期接種の対象となります。)

自己負担額(予定)

乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン):4,000円
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス):10,000円/回
ただし、以下のいずれかに該当する方は無料
  • 生活保護世帯
  • 市民税非課税世帯
  • 中国残留邦人等支援給付制度受給者
※無料となる対象の方は、「無料となる場合の証明書類」を医療機関の窓口で提示してください。

注意事項

  • 帯状疱疹にかかったことのある者についても定期接種の対象とする。
  • 定期接種の対象者が既に一部の接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種として扱う。
    (※1回目は任意接種として取扱い、2回目のみを定期接種として取り扱う)
  • 帯状疱疹ワクチンの交互接種については認めない。
    (※1回目に水痘ワクチン、2回目に帯状疱疹ワクチンの接種は不可)
  • 他のワクチンとの同時接種については、医師が特に必要と認めた場合に行うことができる。
  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)とそれ以外の注射生ワクチンの接種間隔は27日の間隔を置くこととする。

用いるワクチン

帯状疱疹ワクチンには乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)、乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の2種類があります。
接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
  乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
接種回数(接種方法) 1回(皮下に接種) 2回(筋肉内に接種)
接種スケジュール 通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種
※病気や治療により、免疫の機能が低下し
たまたは低下する可能性がある方等は、医師
が早期の接種が必要と判断した場合、
接種間隔を1か月まで短縮できます
接種できない方 病気や治療によって、免疫が低下し
ている方は接種出来ません。
免疫の状態に関わらず接種可能です。
接種に注意が必要な方 輸血やガンマグロブリンの注射を受
けた方は治療後3か月以上、大量ガン
マグロブリン療法を受けた方は治療後
6か月以上置いて接種してください。
筋肉内に接種をするため、
血小板減少症や凝固障害を有する方、
抗凝固療法を実施されている方は
注意が必要です。
他のワクチンとの同時接種・接種間隔
  • 医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン等の他のワクチンと同時接種が可能
  • 他の生ワクチンと27日以上の間隔を置く必要がある
医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン等の他のワクチンと同時接種が可能

ワクチンの効果

  乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
帯状疱疹に対するワクチンの効果(報告) 接種後1年時点 6割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年時点 4割程度の予防効果 9割程度の予防効果
接種後10年時点 7割程度の予防効果
※合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

ワクチンの安全性

ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。
主な副反応の発現割合 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
70%以上 注射部位の疼痛
30%以上 注射部位の発赤 注射部位の発赤
筋肉痛、疲労
10%以上 注射部位のそう痒感・熱感・腫
脹・疼痛・硬結
注射部位の腫れ
胃腸症状、悪寒、発熱
1%以上 発疹、倦怠感 痒み、倦怠感、全身疼痛

お問い合わせ先

健康局保健所保健課