第2回ミーティング「女性の多様なライフスタイル」開催レポート

最終更新日:2025年1月24日

ここから本文です。

2024年11月18日(月曜)神戸市中央区のビジネス交流拠点「アンカー神戸」で「私らしさプロジェクト」の第2回ミーティングを開催しました。
市内で働く20~30代の女性が集まり、女性の働き方や生き方のお話をお聞きしました。
今回は、妊娠・出産に関することなど、公開で開催することで、本音が言いにくくなるかもしれない種類のことも話題にしたかったので、非公開で開催しました。
意見交換の様子

アイスブレイク ~ 働きづらさ・生きづらさ

冒頭、今回のミーティングでモデレーターを担当していただく神戸新聞社の名倉あかり記者から、今回のミーティングについて、神戸をだれもが住みやすい街にするために「今抱えているもやもや」や「これからこうなれば」を自由に発言してほしいという説明がありました。

続いて自己紹介。今回は、神戸市内の保険会社や電力会社等で働く20~30代の女性7名にご参加いただき、神戸市役所からも同世代の女性職員2名も輪に入りました。

アイスブレイクがてら、みなさんに昨日の晩に誰と何を食べたのかお話しいただき、少しリラックス。子どもさんのリクエストで親族と一緒に食べた方や、お友達と外食に行った方、なじみの居酒屋に行った方、昨日は日曜日だったので、バリエーションがありました。

それからいよいよ本題に入って、最初のトークテーマは、「女性」であるがゆえに働きづらかった経験など。最初のテーマで、まだみなさん様子を見ながら発言されている感じでしたが、

  • 男性が多い職場で、飲み会の二次会場所にガールズバーを提案されて戸惑った
  • 上司に時短勤務の経験がなく、時短勤務する側の大変さが伝わりづらい
  • 男性の育休期間がもっと伸びなければ、キャリアが平等にならない
といった声が聞かれました。


また、「独身」であることで生きづらさを感じることはありましたか、という質問も投げかけられました。こちらには、

  • 「TVなどで『結婚できない人は何か問題があるから』という発言などを聞くと気にかかる
  • 親族から、結婚や出産に関するプレッシャーを感じることはある
との声があった一方で、
 
  • できれば結婚したいとは思っていて、結婚について周りから全く触れられなくなるのも焦りを感じる
といった声もありました。

生理・卵子凍結

また、「生理」との付き合い方や、「生理」への理解については、

  • 生理の重さには個人差があるが、周りと比べて自分がどの程度かわからない
  • 生理による体調不良について、女性の方が女性に対して厳しいことがある
  • 生理休暇を利用している人がいるのか気になる。使いづらい制度だと思う
  • 上司と外出している時は、トイレに頻繁には行きにくいので困る
  • 生理前に鬱っぽくなる、おなかが痛くなるだけではないことを知ってほしい
等、たくさんの発言がありました。


続いて、東京都では卵子凍結をする女性への助成事業があるという話題から、卵子凍結への関心に話が広がりました。卵子凍結については、

  • 子どもを産むことを目的に、仕事もキャリプランも結婚も選んできた。友人とも25歳くらいの時に29歳には卵子凍結をしようというような話もしていた。卵子凍結に留まらず、精子提供なども検討している未婚の友人もいた。
  • 卵子凍結は費用が高額なので、働いていないと金額的に厳しい
  • 会社の労働組合への要望で「卵子凍結補助」をずっと書いている
といった発言や、別の会社からの参加者からも、
 
  • 私もこれからは会社の労働組合へのアンケートでは「卵子凍結補助」が欲しいと書くようにしようと思った
といった発言もあり、関心の高さがうかがえました。

こうなったらいいなと思うこと

最後に、みなさんがあったらいいと思う支援や、こうなったらいいなと思うことについてもお聞きし、以下のような意見がありました。

  • 今は求めていないからかもしれないけれど、自治体から子育てに関する情報などが届かないため、漠然と不安になることがある。私たち未婚世代にもっと子育て支援制度を発信した方がいいと思う。
  • 育休取得が推奨されているけれど、育休中は孤独だし、育休期間が長くなればなるほど支給されるものが減っていくので、経済的な理由で育休を長く取れない人もいて、ただ推奨するのも違うと思う。補助のようなものがあれば助かる。
  • 核家族で仕事と家事を両立させるのは大変。海外のように、子連れで気軽に日々の夕食を外食できる雰囲気があればいいのにと思う。
  • 独身者が、育休や時短の人の穴埋めを担っている。育休や時短の人の代わりに仕事をやる社員への手当てや補助があればがんばれる気がする。
  • 働き続けたいとは思っているが、今のマネージャーのあり方は目指したいマネージャー像ではない

参加者の感想

終了後の感想では、以下のような声がありました。

  • 友人間ではあまり話さない内容についでだったので皆さまのたくさんの意見をきくことができて良かった
  • 漠然とした不安を持つ方がいらっしゃる一方、卵子凍結の件をしっかり考えていらっしゃる方もいて、人それぞれだと思いました。生理の話や不妊治療の話など、センシティブであまり人と話したことがなく(人と話すのはあまりよろしくないとなぜか思っていました)ちゃんと考えたことがありませんでしたが、友達とセンシティブな会話をしていいんだ、という気付きがありました。
  • 結婚、出産はキャリア形成にかかわるので、女性はタイミングや人生計画を緻密にする必要があるのは間違いない。

ご出席のみなさま、いろいろなお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

お問い合わせ先

企画調整局SDGs推進課