最終更新日:2025年4月1日
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主に性行為によって感染する病気の総称です。ウイルス、細菌、原虫などが、性行為のよって性器、泌尿器、肛門、口腔などに接触することで感染します。病気によって、感染部位の痛みやかゆみ、排尿痛、おりものの異常から、全く症状がないものまで、現れる症状も様々です。
エイズは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することによっておこる病気です。HIV感染=エイズということではありません。私たちの体には、ウイルスや細菌などの病原体から体を守る「免疫」という仕組みがあります。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫のしくみの中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染し、からだを病気から守っている免疫力を低下させていきます。
HIVに感染すると、通常6~8週間経過して、血液中にHIV抗体が検出されます。感染から数週間以内にインフルエンザに似た症状が出ることがありますが、この症状からはHIV感染をしているかどうかを確認することはできません。HIV検査を受けることではじめて感染の有無を確認することができるのです。
HIV感染後、自覚症状のない時期(無症候期)が数年続き、さらに進行すると、病気とたたかう抵抗力(免疫)が低下し、本来なら自分の力で抑えることのできる病気(日和見感染症とよばれる)などを発症するようになってしまいます。
このようにして、抵抗力が落ちることで発症する疾患のうち、代表的な23の指標となる疾患が決められており、これらを発症した時点でエイズ発症と診断されます。現在はさまざまな治療薬が出ており、きちんと服薬することでエイズ発症を予防することが可能になっています。
いまのところ、からだの中のHIVを完全にとりのぞく治療法はありません。しかし、治療方法は日々進歩しています。HIVに感染しても、感染を早く知り、治療を早期に始め、継続することにより、エイズの発症を防いで、感染していない人と同じくらい長く、健康的な社会生活を送ることができるようになっています。
治療を継続して体内のウイルス量が大きく減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクをゼロに近いレベルまで下げられることも確認されています。エイズはもはや「死の病」ではありません。
HIVの感染力は弱く、性行為以外の社会生活のなかでうつることはまずありません。
HIVは主に3つの経路で感染します。
性行為による感染は最も多い感染経路です。HIVは主に血液や精液、膣分泌液に多く含まれています。HIVは感染者の血液・精液・膣分泌液から、その性行為の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通ってうつります。ですから、性行為におけるコンドームの正しい使用は、HIV感染症/エイズ予防にとって有効な手段です。
HIVが混入した血液により感染するケースです。注射器・注射針の使い回しや違法薬物の回し打ち、医療現場における針刺し事故などがリスクとして知られており、感染者の血液がほかの人の血液中に侵入すれば感染する可能性があります。
母親がHIVに感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。母乳による感染の例もあります。抗HIV薬を服用したり、母乳を与えないなどの対策で子どもへの感染を抑えることができます。こうした母子感染の予防策が確立しており、日本ではHIV陽性の母親からの赤ちゃんへの感染は非常に少なくなっています。
世界エイズデー(WorldAIDSDay:12月1日)は、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、WHO(世界保健機関)が1988年に制定したもので、毎年12月1日を中心に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。神戸市では、SNS(X・Facebook)や、市内掲示板を活用し、啓発活動を行っています。12月1日は、ポートタワー等、神戸市内の施設を、レッドリボンの赤色にライトアップしています。
12月1日は「世界エイズデー」(厚生労働省:外部リンク)
「レッドリボン(赤いリボン)」は、もともとヨーロッパに古くから伝承される風習のひとつで、病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでした。この「レッドリボン」がエイズのために使われ始めたのは、アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1980年代の終わりごろでした。このころ、演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティスト達にもエイズが広がり、エイズに倒れて死亡するアーティスト達が増えていきました。そうした仲間達に対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、「赤いリボン」をシンボルにした運動が始まりました。
この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。「レッドリボン」は、あなたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しないというメッセージです。
エイズ・性感染症の予防・啓発等の推進事業を担う団体に、継続的な活動を支援するため、対象経費について補助を行います。申請方法等については、以下をご参照ください。
全国の梅毒の報告数が近年急増しており、神戸市の報告数も2023年(令和5年)に過去最多となりました。
感染者のうち、男性は20代から50代、女性は20代が多く感染している傾向にあります。
梅毒トレポネーマという細菌に感染することで起こる感染症です。感染力がとても強く、症状がない人からもキスや性行為(口、膣、肛門)で感染します。経過の中で症状が消失する時期がありますが、治ったのではなく、症状は進行していきます。治療しない、治療を中断すると、パートナー等に感染させるだけでなく、心臓や神経などに重い障害を残す、最終的には死に至ることもあります。
また妊婦が梅毒に感染していると、胎盤を通して胎児に感染し、死産、早産、新生児死亡、奇形が起こることがあります(先天梅毒)。
梅毒は、早期の治療で治せます。まずは、パートナーと一緒に検査・治療を受けましょう。
妊娠初期での治療開始は、先天梅毒の発生抑止効果が高いと言われています。
梅毒は感染したあと、経過期間によって、症状の出る場所や内容が異なります。
感染後約1か月で、感染した場所(性器、肛門、口など)に、できもの、しこり、ただれなどができます。治療せず放置していても、数週間で皮膚の症状は消えますが、体の中で徐々に進行します。
感染後数か月(3か月程度)たつと、手のひらや足の裏など全身に痛みやかゆみのない赤褐色の発疹(バラ疹)が全身にできます。発疹は半年以内に痕を残さず消えますが、症状がなくても人に感染させるだけの感染力があります。
治療しないまま数年が過ぎると、全身で炎症が進行し、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍が発生することがあります。手足のまひ、心臓や血管の病気、目が見えなくなるなど、悪化すると死に至ることもあります。
区役所 | 所在地 | 電話番号 |
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東灘区役所(東灘保健センター) | 東灘区住吉東町5-2-1 | 078-841-4131 |
灘区役所(灘保健センター) | 灘区桜口町4-2-1 | 078-843-7001 |
中央区役所(中央保健センター) | 中央区東町115番地 | 078-335-7511 |
兵庫区役所(兵庫保健センター) | 兵庫区荒田町1-21-1 | 078-511-2111 |
北区役所(北保健センター) | 北区鈴蘭台北町1-9-1 | 078-593-1111 |
北神区役所(北神保健センター) | 北区藤原台中町1-2-1 | 078-981-5377 |
長田区役所(長田保健センター) | 長田区北町3-4-3 | 078-579-2311 |
須磨区役所(須磨保健センター) | 須磨区大黒町4-1-1 | 078-731-4341 |
北須磨支所(須磨保健センター) | 須磨区中落合2-2-6 | 078-793-1212 |
垂水区役所(垂水保健センター) | 垂水区日向1-5-1 | 078-708-5151 |
西区役所(西保健センター) | 西区糀台5丁目4-1 | 078-940-9501 |
神戸市保健所保健課 | 中央区加納町6-5-1 | 078-322-678 |
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