友好都市:天津

最終更新日:2025年1月22日

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神戸市と1973年6月24日に友好都市提携を結んだ中華人民共和国の天津市について紹介します。

天津市について

天津市は中国北東部に位置し、都市圏人口1,500万人以上(神戸市人口の約10倍)、面積は神戸市の20倍以上(約11,900km²)にもなる大都市です。中国にある4つの直轄市(他に北京市、上海市、重慶市)のうちのひとつで、中国北部最大の港湾都市として重要な地位を占めています。首都北京からも近く、高速鉄道で約30分です。

  • 人口:都市圏人口約1,500万人(神戸市人口の約10倍)
  • 面積:11,900km²(神戸市の20倍以上)
  • その他
4つある直轄市のひとつ

中国北部最大の港湾都市

 

天津地図
 

テンシンアイ

天津の眼(観覧車)
市内を流れる海河にかかる橋の上に建設された観覧車で、観光と交通の機能を兼ね備えた天津のシンボルの一つとなっています。
 

天津港

天津港

中国北方の最大の港であり、古くから華北地区の工業の中心として繁栄し、大規模なコンテナターミナルや工業地帯が形成されています。
また、天津港は神戸港と友好港提携も締結しています。
 

水上公園

水上公園
天津市内にある広大な公園で、園内には、神戸園と名付けられた日本庭園があります。神戸園は1989年に、友好都市締結15周年を記念して、天津水上公園内に造られた日本庭園です。

歴史

隋の時代に大運河が開通し、南運河と北運河の交差地点となる交通の要衝であったことがきっかけとして街が発展してきました。天津という地名は、明の時代に永楽帝が北京から河を渡河して南下した後、即位したことで「天子の渡った津」と呼ばれたことが由来とされています。

近代に入ると、天津は、日本を含む欧米列強が相次いで租界を設置し、中国で最も租界の数が多い都市となりました。天津には今でも当時の租界時代の建物を見ることができます。

1949年に中華人民共和国が成立すると天津は直轄市に指定され、中華人民共和国の工業及び貿易の拠点、また重要な港湾都市として発展し、現在に至っています。

天津名物

天津と言えば、天津飯や天津甘栗を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし、天津飯は天津にはありません。天津飯は、日本発祥の中華風料理なのです。天津甘栗も日本では有名ですが、昔、中国産の栗は天津港から出荷されていたため、天津甘栗と呼ばれるようになったと言われており、天津で栗が取れていた訳ではなさそうです。

天津の名物は、たくさんありますが、なかでも肉まんや麻花などが有名です。

肉まん

  • 狗不理包子(コウプリパオズ)

1858年に創業された100年以上の歴史を持つ包子(肉まん)のブランド。「狗子」と呼ばれていた創設者の高貴友が、包子作り・売りに精を出し、それ以外の事に一切構わなかった(不理)ことに由来する説が一般的。

ねじねじ

「百度」より

  • 麻花(マーファー)

小麦粉をこねて、ねじねじとねじって油で揚げて作るお菓子。きつね色に揚がった、香ばしくさくさくした食感と甘い味が特徴。

天津市ホームページ

天津市のホームページ(外部リンク:中国語)

友好都市提携の経緯

1972年の日中国交回復と時同じくして、日中友好青少年水泳訪中団長として訪中していた当時の宮崎市長が、周恩来首相と会見し、中国の都市との提携希望を述べました。その際、周恩来首相自らも天津で学生生活を過ごされたことや、港湾都市という両市の共通点が多いことなどもあって、天津市を勧められました。

このように、周恩来首相の仲立ちもあって、1973年6月、京阪神三市長友好訪中団のメンバーとして、宮崎市長が訪中し、天津市人民礼堂において天津市各界の代表約1,900名が参加し、盛大な提携式典が執り行われ、神戸市と天津市は、友好都市提携を結びました。

周恩来
周恩来首相と宮崎辰雄市長

友好都市提携日

1973年6月24日

日本と中国との間での初めての都市間連携

 1973年、周恩来首相の仲立ちで神戸市は、天津市と友好都市提携を結びましたが、実は、この友好都市提携は、日本と中国との間で初めてとなる都市提携でした。さらに、中国にとっては、神戸市は世界との友好都市提携第1号という歴史的な都市提携だったのです。以来、両市は様々な分野で協力関係を深めてきました。

神戸・天津経済貿易連絡事務所 

天津事務所

両市の交流を更に深めるため、1985年5月、天津市に海外連絡事務所を設置しました。神戸市が設置した「神戸・天津経済貿易連絡事務所」は、日本の自治体が中国で設置した初めての事務所です。

神戸・天津経済貿易連絡事務所HP

これまでの交流

交流のあゆみ

これまでの両市の交流については、神戸・天津経済貿易連絡事務所の該当ページをご覧下さい。

神戸・天津経済貿易連絡事務所 友好都市交流のあゆみ

市内の関連モニュメント

天津の森とあずまや「依留亭」(森林植物園)

天津の森
天津の森記念碑

依留亭
依留亭


天津の森は、友好都市提携10周年を記念して、1985年7月に神戸市立森林植物園内に造られました。また、1991年3月には、天津市園林管理局の技術団により、清代の古典的な宮殿造営方式による「依留亭」が設けられました。

 「百龍嬉水」・「連翼亭」(新神戸駅前生田川河岸)

百龍
百龍嬉水

連翼亭
連翼亭


「百龍嬉水」と「連翼亭」は、友好都市提携20周年を記念して 1993年4月に天津市から贈呈されました。

 平和の珠と「天津の石」(ポートアイランド南公園)

平和の珠
平和の珠

天津の石
天津の石


平和の珠は、ポートアイランド南公園内に、国際交流団体の人たちの募金によって1993年5月14日に完成しました。天津の石は、平和を祈念して1994年3月に天津市から贈られたものです。

これまでに贈られた動物等(展示終了含む)

  • 王子動物園:オオヤマネコ、タンチョウヅル、カラスザル、カケイ、レッサーパンダ、果下馬、コウノトリ、カワウソ、ウンピョウ、マヌルネコ、金絲猴(借り受け)、ウマグマ、マナヅル、パンダ(借り受け)
  • 須磨海浜水族園:ケツギョ

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お問い合わせ先

市長室国際部国際課