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定例会見2026年10月20日

最終更新日:2026年10月20日

ページID:87007

ここから本文です。


会見資料はこちら(PDF:6,004KB)
 

五社里山茶寮の整備 ~都市と里山の交流拠点~

司会:

 それでは、ただいまより10月2回目の定例会見を始めたいと思います。

 市長、よろしくお願いいたします。

久元市長:

 よろしくお願いいたします。

 今日、お話を申し上げたい案件は2点です。五社里山茶寮の整備、これは都市と里山の交流拠点です。もう1つは、これと関連いたしますが、神戸電鉄さんから乗車証の提供をいただきましたので、その内容につきまして説明を申し上げようと思います。

 五社里山茶寮という名前の交流拠点を整備いたします。神戸市は里山の再生に力を入れてきました。これは森林の再生とも関連をつけながら取組を進めてきたわけですけれども、神戸の持つ豊かな資源の1つが里山です。しかし、里山は、かつて農村に住む方々によって守られてきたわけですけれども、薪炭林としての使い方がされていって、生活様式が変わる。人々が山の中に入らなくなって、荒廃をして今日に至っているわけです。里山は、人々が手を入れ続けなければ維持できないという特性を持っています。これをぜひ再生をさせたいということで、昨年の9月に神戸里山再生戦略を策定いたしました。

 ここでは、かつてのような、そしてかつてとはまた異なった形での資源循環をつくっていくという、そういう仕組み。それから、この里山を再生していくにはやはり技術が必要です。機材も必要ですから、これを導入していくための支援をしていく。そして、今申し上げたことと関連しますけれども、里山再生に関わる人材を確保していくという。それから、里山と市民、あるいは市民以外の方々との関係をつくっていくと、こういう4つの柱でできています。今回はこの里山に関わる人材の確保ということと、里山と市民との間の関係を構築すると。言わば交流をしていくという観点からの視点ですけれども、これを実際に実現していくための拠点をつくるということで、今回、五社里山茶寮を整備することといたしました。

 場所ですけれども、神戸電鉄の五社の駅のすぐ駅前です。五社駅は、谷上駅から幾つか、三田に近いところですけれども、2020年の6月に神戸市は北神急行電鉄を市営化いたしまして、市営地下鉄北神線といたしました。谷上から三宮までは11、2分ですけれども、料金は大幅に、大体半分ぐらいになりました。三宮から谷上が近くなった。そして、谷上と接続する神戸電鉄と各駅との間も近くなったということで、その駅の1つが五社の駅です。三宮から大体30分で着きます。

 ここの駅前は、かつて五社寮という、兵庫県市町村職員共済組合の保養所がありました。こういうイメージなんですけれども、これが使われなくなって、これが放置されていたわけですけれども、これが廃止をされて、そして徐々に荒廃をするようになった。そこで、ここは何とかしなければいけないということで、神戸市が2021年にこの土地を買収いたしました。土地全体で4,000平米ぐらいの土地を買収いたしました。

 2021年に所有権を取得いたしまして、どう使うのかということが課題だったわけですけれども、まずは地元から要望がありました不法駐輪対策として、120台の駐輪場を整備いたしました。残りはこういう形で、木が繁茂をするということで放置された状態であったわけです。そこで、いろいろと各方面から御意見をお伺いしながら、ここのエリアというのは、里山に近い、目の前には里山が広がっているというエリアなので、この土地と里山をつなぐ場としての交流拠点として整備をしたいということで、プランをつくり、このほどその一部をなします里山庭園がオープンをするということになりました。

 この五社里山茶寮は、3つのエリアからなっています。1つは里山庭園です。後で御説明しますけれども、この駅のすぐ目の前の、かつての残された遺構などを使った里山庭園です。これが11月8日に完成をいたします。約350平米です。それから、駐輪場の東北方向に広場と茅葺の茶室を整備しています。ここが大体2,000平米ぐらいで、これは来年の秋頃に完成をいたします。ここに川が流れておりまして、これは有野川です。有野川と有野川の支流、渓流が流れているわけですけれども、これを挟む形で、里山の再生のため、先ほど申し上げました様々な機材の取得及び操作など、そういう技術習得する拠点というのを整備する。この3つのエリアからなるのが五社里山茶寮です。

 この11月8日にオープンする五社里山茶寮の庭園ですけれども、これは左が先行して整備をする予定です。そして、こちらの右の、これはまだパースですけども、よくできたパースですけれども、茅葺の茶室があって、周りは緑に囲まれた、そして散策や活動ができる広場を整備するということになります。

 里山庭園のほうは、先ほど申し上げましたように約350平米。広場と茅葺の茶室は約2,000平米ということになります。茶室の面積は約30平米になります。技術習得拠点は、これも広場と(茅葺)茶室とほぼ同じ時期に完成を見込んでおりまして、約1,000平米ということになります。

 先行オープンをいたします里山庭園ですけれども、庭園全体のイメージは、さっき御覧いただきましたのは、これはモミジの季節のイメージですけれども、今はこういう風景です。ここには四季折々の里山の植物、この近くで存在する里山の樹木を植え、草花、苔などを取り入れると。それから、御簾垣とかベンチなども整備をいたします。ここには竹林などもありますから、竹林から作られる竹チップ舗装、この真ん中がそうですけれども、ここの園内で生息するこの竹林から作られる竹チップを使った舗装を行います。これによりまして、自然な感じが出てくることと、地表温度がかなり下がります。普通のアスファルト舗装よりもかなり下がります。樹木のライトアップなども行います。

 実は、ここは先ほど、兵庫県の市町村職員共済組合の保養所があったと申し上げましたけれども、この保養所ができる前は、昭和の初期ですかね、料理旅館がありまして、この料理旅館の庭園の景石などが、池もそのときから残されている可能性もありますけれども、池とかその景石が残されているわけですね。そういうものも活用した整備をすることといたします。

 樹木のライトアップも実施をいたしますので、もう間もなく、来月後半ぐらいになれば、紅葉を楽しむことができるのではないかと思います。

 この里山庭園は、誰でも自由に入ることができます。もちろん無料です。常時開放して、自由に散策を楽しんでいただきたいというふうに思っております。

 来年にオープンをいたします広場・茅葺の茶室の整備イメージですね。全体としては、こういうイメージ、左のパースのようなイメージが実現をする。茅葺の茶室はこういう形で30平米ですね。中には茶室、囲炉裏も置くこととしています。

 里山の植物を学ぶワークショップなどの開催や、ぜひ楽しんでいただくだけではなくて、市街地のすぐ近くに里山がある。そして、その再生に取り組んでいる神戸市の施策ということにも理解をしていただいて、ぜひ多くの方々に参画をしていただきたいと思っております。

 里山の再生には、やはり技術が必要です。機材も導入をする。そして、そういう機材を使うという、使い方の習得も必要ですから、技術習得拠点を整備いたします。ここに存在する竹林を伐採する。どういうふうにしてこれを伐採するのか、樹木を伐採するチェーンソーの使い方などの講習も行うことにしております。

 できるだけ多くの方々に参画をしていただきたい。この周辺の地域の皆さん、それから、神戸電鉄を使ってここに来られる市民の皆さん、学生の皆さん、NPOの皆さん、たくさんの皆さんに参画をしていただいて、里山再生に取り組んでいただく。その拠点にするという形で整備をしていきたいと思っています。

 11月8日にオープンをいたしますので、オープンイベントを行います。地元の野菜とか竹資源を使った飲食の販売や、それから、端材やジビエレザーのワークショップなども行います。

 神戸には、地域おこし隊の皆さんが活躍をしていただいていまして、これは兵庫県外から来られた方が中心ですけども、最長7年間(正しくは最長3年間)、里山、農村を中心に地域おこし隊の活動に取り組んでおられます。こういう地域おこし隊の活動は多岐にわたっていますけれども、放置竹林の整備とか茅葺民家の保存、あるいは農村地域への移住の促進、空き家の利活用などにも取り組んでくれていますので、地域おこし隊の皆さんの活動を紹介いたします。

 総務省が行っている地域おこし協力隊という制度があるんですけれども、これは指定都市は対象になっていないんですよ。神戸市を本当は対象にしてほしいということを要望しているんですけれども、神戸市は独自に地域おこし隊を神戸市の独自の施策として展開をしているということです。そういう皆さんの活動のことで紹介ができればというふうに思っています。

 これが1点目です。

神戸電鉄から乗車証の提供

 2点目は、神戸電鉄さんから乗車証を提供していただけることになりました。これまでも何回か説明しておりますけれども、神戸市は、神戸電鉄沿線のリノベーションに取り組んでいます。2020年の6月に市営地下鉄北神線が開業して、谷上から連結をする各駅のリニューアルに順次取り組んできました。鈴蘭台ですね。谷上はもちろんですけれども、花山、岡場、有馬温泉、大池、こういうところで駅舎(周辺)のリニューアル。(神戸電鉄との連携協定による駅舎のリニューアルでは、)神戸市が4分の3の補助をしたリニューアルを進めてきました。

 かなり駅前が、数十年放置されていたわけですけども、駅前がかなり変わってきています。同時に、地域の皆さんも駅前の活性化ということに取り組んでいただいておりまして、駅のリニューアルが終了した花山では、定期的にマルシェが開催をされたり、リニューアルが終わった大池でも、交流スペースでの交流イベントなども行われています。谷上には駅ビルもありますが、その空きテナントでの野菜の販売がありまして、岡場駅、これは少し前から駅前のリニューアル、拠点駅ですので取り組んでおりますが、駅前での夏祭りなどを行っているということで、地域の皆さんも様々な形で駅前の活性化に取り組んでいただいているわけです。

 神戸市は、神戸電鉄さんとの連携をより一層強化したいということで、神戸電鉄の株式も取得をいたしました。そして、この7月には、神戸電鉄の幹部の皆さん、井波社長をはじめとする経営陣の皆さんと、副市長、局長との間での意見交換会も行いました。

 この意見交換会では、いろんな意見が出たわけですけれども、例えば神戸市が沿線に持っている市有地、これをより活用することができないか、また、耕作放棄地などをより一層活用するというようなこと、それから、にぎわいづくりの場の創出、あるいは住宅供給ということも、それらの土地を活用して進めていこうと。駅までのアクセス、ラストワンマイルというようなことも考えて、地域コミュニティー交通の充実といったようなことが話題になりました。

 沿線周辺で地域貢献につながる活動が既に行われているわけですけれども、これをより一層両者で支援をしていこうと、こういうような意見交換がなされたんですね。先ほど前半に説明いたしました五社駅前の五社里山茶寮も、これは里山と都市との交流の拠点にするということですけども、神戸電鉄沿線の活性化という意味合いも持っているわけです。そして、駅前だけではなくて沿線の活動を、この支援の活動をより活発にしていく。既に、特に学生の皆さんがいろんな地域貢献活動を行っているということに、神戸電鉄さんが着目をしていただきまして、学生の皆さんを対象とした、次ですけれども、乗車証の交付(提供)をいただけることになりました。

 神戸電鉄さんからは、今年度600枚の交付(提供)をいただいて、来年度に1,200枚の交付(提供)をいただけることになっております。大変ありがたいですね。これを神戸市のほうにいただけるわけですけれども、どういうふうに使うのかということを、神戸電鉄さんとも議論いたしましたところ、やはり学生の皆さんですね。若い世代の皆さん、学生の皆さんの活動というのもかなり神戸電鉄で目立ってきておりますので、学生団体、それから、学生を受け入れている団体、NPOなどに、これをお渡しすることがいいのではないかということになりました。

 今年度は600枚ですね。600枚を交付するということで、10月20日から一月間募集をいたします。この乗車券は、神戸高速線を除く神戸電鉄全線で利用が可能になります。神戸市の施策ですけれども、もちろん神戸市以外の神戸電鉄の駅での乗降も可能ですね。

 この乗車券は1回ごとに1回きりということで、使用期限は来年の3月31日、今年度ということになります。

 対象となる活動といたしましては、既に学生の皆さんがつくっている団体、例えば森林・竹林の整備ですとか、耕作放棄地を活用した野菜の栽培などを行っていたり、あるいは子供の外遊び、これも神戸市が力を入れていますけれども、こういう活動への参画ですね。それから、里山や空き地などから出される木材加工、こういうような活動が既に行われております。こういう活動を行っている団体にぜひ応募をしていただいて、この神戸電鉄に無料で乗っていただいて、活動を続ける、あるいはさらに活動を広げて充実させる、そういう取組につなげていっていただきたいというふうに思っております。

 私からは以上です。

質疑応答(発表項目)

記者:

 里山の整備のほうでお伺いいたします。こちらについては、何か先行事例というか、何かイメージするような事業像みたいなものがもしおありでしたら教えていただきたいのと、あと、全体の事業費についても併せて伺ってよろしいでしょうか。

久元市長:

 これは何かを参考にしたというよりも、この駅前にこれだけの土地があって、これをどう使うのかということは、これは地域協働局の皆さんを中心に、建設局や都市局の皆さんが相談をして、そして活動している団体の皆さんの意見を聞いて、神戸市で編み出したアイデアだというふうに感じています。何かモデルがあったというわけではありません。特に茅葺の茶室も、神戸市は全国の自治体の中で一番茅葺民家が残されているというところに着目をして、相良育弥さんを始め、茅葺職人の方々もいらっしゃるという、茅葺の再生ということが行われておりますから、これは神戸らしいものですね。

 全体の事業費ですけれども、今年度オープンするものと2027年度に完成をするものと合わせて、5,700万円余りです。

記者: 

 ありがとうございます。関連して、これは特に何かオリジナルの事業だということなんですけど、例えば今ある、北区内にも里山公園と呼ばれるものであったりというのはあると思うんですけども、それらの施設との何か違いというか、ここがポイントになるというところをもう一度、教えていただいてよろしいでしょうか。

久元市長:

 里山公園という名前が全国幾つかあるのは承知をしておりますけれども、何かそれを調べて違いを出そうというアプローチをしたのではなくて、既にここには、例えばこれは保養所のときからあるのか、その前の料理旅館のときからあるのか分かりませんが、池もあると。それから、有野川につながる渓流が流れていると。有野川の風景の、ここはもうずっと閉鎖していたので見ることができないんですけども、これがオープンしたら、物すごく美しい渓谷がここに出現します。私も見たことなかったんですけれども、案内されて、相当危ないところを渡っていきましたけれども、びっくりしましたね。ものすごく美しい滝が流れ落ちているという、そういうロケーションを活用すると。

 それから、何よりもこれは駅前なんですよ。駅から1分もかからないというところに庭園ができるということですから、神戸らしいロケーション、それから茅葺民家などの神戸らしい資源の存在ということ、そういうことをいろいろと考えて、職員の皆さんが中心にこのアイデアを編み出してくれたというふうに思います。

記者:

 私も里山、五社の里山茶寮のことでお伺いしたいんですけれども、これは維持管理と運営というようなのはどこが行うという形になるものなんでしょうか。神戸市が行うのか教えていただければと思います。

職員:

 当面整備している間は神戸市のほうで管理していくんですけども、その後の運営管理につきましては、今現在検討しているところでございまして、地域おこし隊であったり、地域団体であったり、民間企業さんだったり、そういったところと連携しながら検討していきたいと思っております。以上です。

記者:

 ありがとうございます。そうなってくると、来年完成する技術習得拠点、こちらでその技術を伝える、教えるというのも運営をする団体が行うことになるのか、それか広く募集されて、誰でもそこを使ってできるような場所になるのか、何かイメージが今の時点でございましたら教えていただけたらと思います。

久元市長:

 今説明がありましたように、神戸市が主体的にこれを運営していく。神戸市がこれを実際に、例えば技術を教えてくれるような人材を募集しながら進めていくということになりますが、これは公の施設ではありません。公の施設にはしないつもりです。公の施設ではないので、公の施設は指定管理団体に管理を委ねるという形になります。そういう方式は取らないですね。まずは神戸市が主体的に、地域おこし隊などが中心になって、これの活動をしている方々と一緒に考えながら、どういう運営方法があり得るのか、中心になって活動してくれるような団体というものが見つかったら、そこに委託をするということはあり得るのか、もっと違う方法があるのか。もう既にここでは活動してくれる団体も出てきていますので、そういう皆さんと相談しながら進めていきたいというふうに思っています。

記者:

 ありがとうございます。11月8日に開かれる里山庭園のほうですけれども、先ほど市長が、誰でも入れていつでも入れてということだと思うんですけど、ライトアップの写真とかもあったので、夜間も入れるみたいなイメージなんでしょうか。

久元市長:

 そうです。

記者:

 24時間入れる。分かりました。ありがとうございます。パースと写真が結構リアルなので、ちょっと確認しておきたいんですけど、この里山茶寮の整備イメージというのは、これ写真じゃなくてパースということで、その下の、その次のページのライトアップとか竹チップの舗装、これは写真になるんでしょうか。

久元市長:

 どうですか。

記者:

 写真です。

久元市長:

 これは写真です。

記者:

 分かりました。

久元市長:

 これ(スライド8ページ目)は写真で、これ(スライド7ページ目)はパース、これはAIか何かで作ったの。

記者:

 事業者から提案してもらったものです。

久元市長:

 提案してもらった。事業者から。失礼しました。

記者:

 分かりました。ありがとうございます。

久元市長:

 最近、何かAIできれいな、実物と見まがうようなものができますけど、これは、そうしたら提供していただいたもの。

記者:

 2個目の乗車証の提供についてなんですけれども、神戸電鉄沿線の、まずは課題、どのような部分を今、沿線地域は課題と捉えていらっしゃるでしょうか。

久元市長:

 全体としては、やはり沿線人口の減少と乗降客の減少ですね。ずっと経年的に、ずっと減って、相当長期間減ってきたということと、コロナでさらに落ち込んで、回復しましたけれども、まだ全体としてはコロナのところまでの水準に達していないということですね。これは全体的に言えることです。もう1つは、やはり特に粟生線ですよね。粟生線の沿線の減少が多いということと、これは必ずしも正確な数字かちょっとよく分かりませんが、粟生線の部分はかなり赤字になっているということだろうというふうに思います。ここは存続もやはり問われているので、兵庫県さんも入った形で、神戸以外の自治体も入って協議会を設けられていますが、この粟生線の活性化、とにかく存続をさせる。しっかりと関係者が知恵を出し合って、存続させるための方策を見いだしていくということが課題ではないかというふうに思います。

記者:

 ありがとうございます。

 続いて、学生の目線で言いますと、学生の交通費の部分をサポートするというところについては、どのような広がりを期待されていますでしょうか。

久元市長:

 既にここには、さっき紹介したような学生の団体の皆さんが本当にいろんな活動をしているので、私も活動している皆さんと意見交換する機会があるんですが、そんなに、非常に意欲を持った皆さんが多いので、何とかしてくださいという声を上げる学生の方は少ないですけれども、やはり言外に交通費が負担になっているという声もありましたので、今回はそういう交通費の負担を軽減する。やり方によっては、ほぼ交通費の負担がなくなる場合もあるかもしれませんし、そういう交通費の負担の軽減につながると思います。そういう活動が、こういう施策を講じることによって広がっていければというふうに思っています。

記者:

 交流拠点のほうから教えてください。なぜ茶室だったのかというところと、どういった方の利用を想定して、どういう活用のされ方をイメージされているか教えてください。

久元市長:

 茶道をされているグループはたくさん市内にもありまして、市内の文化センターなんかに行きましたら、茶室もありますね。そういう団体はかなり市内にもありますから、そういうような方々がまず利用されるのではないだろうか。まちなかで、あるいはビルの中でお茶をたてるのとはまた違う雰囲気ですね。こういう周りの自然に囲まれた場所での茶室でお茶をたてていただくのも非常に喜ばれるのではないかと期待しております。また、茶道を極めておられる方以外の方も気軽に使っていただけるようになればというふうに期待をしています。

記者:

 ありがとうございます。

 あと、神戸電鉄のほうも伺いたいんですけど、乗車証の費用の負担というのは、神戸電鉄さんなのか神戸市か、どちらが。

久元市長:

 全部、神戸電鉄さんからの寄附(無償提供)です。

記者:

 1点目の里山茶寮の整備のほうで、技術習得拠点の部分でお伺いしたいんですけれども、2027年秋頃完成ということで、このイメージを見ると、森林があって、川があって、多少広場があるという場所なんですけども、この場所にある樹木の伐採や竹伐採や除草を通して技術習得ができるという、そういったイメージでいいんでしょうか。

久元市長:

 ここもそんなに広大な森林ではありませんが、そこで竹林を伐採する。それから樹木を伐採する。チェーンソーをどう使うのかとか、竹をどう切るのがいいのかとか。めったやたら切っていいというのでもないわけですね。それから、竹は切ってもすぐ生えてくるんです。やっぱり竹林の管理というのは恒常的に行わないといけないので、継続的にいろんな活動ができるのではないだろうかというふうに思います。ここで習得していただいた技術を使って、市内は相当放置された竹林がありますから、そういう活動につなげていただければというふうに思っています。

 前も御説明したかもしれませんが、演習竹林というんでしょうか。演習林というのはあるんですけど、演習竹林という言葉はどうも存在しないんですけど、神戸市は、今まで全国的に存在しなかった演習竹林というのをつくっていこうと。ここが1つの場所で、それ以外のところも何か所か今、候補を探しているところです。

記者:

 ごめんなさい、演習竹林というのはどういうものなんでしょうか。

久元市長:

 竹林で、要するに竹やぶで、竹をどういうふうに切るのがいいのか。それで、どういう間引き方をしたら、かつて存在したような美しい竹林になって、例えば季節になったらタケノコを取ることができると。京都の郊外には非常に整備された竹林がありますね。昔に比べれば減っているかもしれませんけど、昔はそういう竹林で取れたタケノコが相当高額で京都の錦市場などで売られておりましたのは記憶しております。今もあるかどうか分かりませんが、阪急の長岡京の駅前に錦水亭というタケノコ料理の専門店がありまして、ここに供されるタケノコは、そういう物すごく美しく整備された竹林から取れるタケノコではないかというふうに想像しております。

 神戸もいずれは、そういうような整備された竹林が生まれて、そこの恵みを私たちが受け取る。やはり静かなひとときを竹林の中で瞑想すればすごくいいアイデアも浮かぶかもしれませんから、荒れ果てた竹林がそういう姿に再生されることをぜひ期待したいと思います。

記者:

 ありがとうございます。

 もう1点、この技術習得拠点で刈り取った竹とかタケノコとか、そういったものをこの場所で加工するだとか食べるだとか、そういったところは団体さんに調整してもらうということになりますか。

久元市長:

 まだそんなに数は多くありませんが、竹を使った食材、メンマですよね。メンマを作っている団体も市内にはありますし、それから、亡くなったタンタンに竹を供給している団体もありましたね。そういう団体が既にありますから、11月8日のイベントではここで取れた竹、食材を使えないとは思うんですけれども、(今後、)市内で作られたそういうメンマなどが供されて、竹からこういうおいしい食材ができるんだということも楽しんでいただければ。知っていただいて、味わっていただければというふうに思います。

記者:

 ありがとうございます。

 乗車証のほうで2点、細かい質問で恐縮なんですけれども、600枚の提供される乗車証は1回きりのものという認識でしょうか。

久元市長:

 そうです。1枚で1回、どこでも乗れるやつ。神戸電鉄沿線であれば、どこからどこまででも無料で乗れる、1回限りの乗車証です。

記者:

 もう1つ、応募の仕方を教えていただけるとうれしいんですけれども。

久元市長:

 この10月20日から11月20日まで。具体的な応募の仕方をお願いします。

職員:

 皆さんにこういう用紙に書いていただきたいというのを併せて募集要領とかに載せておりますので、そちらにこちらから知りたい情報を書いていただけるような様式にしておりますので、それを書いて、メールとかで送付していただいて、この後、審査をしたいと考えております。

記者:

 度々すみません。私のほうは乗車証のところで細かい確認になるんですけど、先ほど既に活動されている団体の方からもそういう要望があったというふうなおっしゃり方だったと思うんですけど、そのニーズの部分で、600枚、もしくは来年度の1,200枚、これだけは使われるだろうなという見込みなのか、もしそのあたり、見込みのようなものがありましたら、聞いてもよろしいでしょうか。

久元市長:

 先ほど申し上げましたように、私自身は、これは非常に交通費が高いので、支援してくださいというような要望はなかったんですけれども、やはり現在、相当交通費がかかっているということはよく分かっておりますので、今回の無料乗車証の交付が交通費の負担軽減につながっていければというふうに思っています。今のところ、この1団体、最大100枚が上限ということになっておりまして、これはあくまでも1つの例ですけれども、神戸電鉄粟生線のある駅の近くで、空き家の再生に取り組んでいる。空き家を修復して、そこで地域の皆さんと交流するとか、そういう活動をしている団体があるんですけれども、大体7人が週に1回ぐらい通っておられるようです。仮にこの団体に100枚お渡しをしますと、大体半分ぐらいの交通費が軽減されることになる。これはあくまで1つの例ですね。それで、ここは経常的に毎週7人が移動している。もっと小規模なところもあるとするなら、そこはより負担軽減される割合は大きいと思います。いずれにしても、今回は無料の交付ですから、補助率という考え方を取らないので、軽減される割合というのは、度合いというのは団体によって違うと思いますけれども、あまり事細かにその辺を詮索するのではなくて、無料乗車証ですから、いろんな活動の内容を書いていただいて、私どものほうで審査をして、必要な枚数を希望にできるだけ沿うような形で交付ができるというふうに考えています。

記者:

 乗車証についてお伺いさせていただきたいんですが、今年度600枚、来年度1,200枚という、そのボリュームについてはどのようにお感じになっていらっしゃいますでしょうかということなんですが、団体の活動のためには交通費は抑えられればいいという一方で、鉄道を維持していくためにはぜひ有料で乗っていただく必要もあるということで、その辺のバランスということもあって、このボリュームについてはどのようにお感じになっているかということをお伺いできればと思います。よろしくお願いします。

久元市長:

 これは、神戸市のほうからぜひこういうことをお願いしたということではなくて、先ほどの意見交換の中で、ぜひ一緒にやりましょうという、そういう気持ちがお互いに通じ合うところもあって、神戸電鉄さんからこういう申入れはいただいたことを大変ありがたく感じています。ある程度のボリューム感のある枚数を提供していただいて、今年度だけでなくて、来年度1,200枚、上半期、下半期、600枚ずつ交付できることになります。これは非常にありがたいお話だというふうに感じています。

記者:

 これを機会に鉄道を利用する人が増えればいいなというのもやっぱりお感じになっていらっしゃるところだったりするんでしょうか。

久元市長:

 これは沿線利用を増やしていくということそのものを目的としているわけではありませんが、要するに、活動を活発化させると。活動している学生の皆さんですね。活動の学生の皆さんがふだん通っている大学や高専や専門学校以外のところで、かつ長距離にわたる人もいるわけで、それはかなりの負担になっているわけで、それが軽減されるということですが、ただ、こういう形で神戸電鉄沿線の魅力が口コミだとか、あるいはSNSなどで伝わり、発信され、広がっていけば、間接的に神戸電鉄沿線の魅力が高まって、神戸電鉄の利用者の増につながる面はあるというふうに思います。

記者:

 やっぱり対象にしているのは、収入がない、あるいは少ないであろう学生さんであるというのがポイントだということなんですね。

久元市長:

 そうですね。

質疑応答(発表項目以外)

記者:

 神戸室内管弦楽団の補助金についてお伺いしたいと思います。まず、条件付継続の方針について、市長の受け止めをお願いいたします。

久元市長:

 条件付継続ということの御質問だと思いますけれども、神戸市の考え方は、これは三重野文化スポーツ局長の名前でお伝えをしました。これはかなり詳しい内容になっておりまして、この楽団ができた経緯、それから、神戸市が以前から抱いていた問題意識、そして、この削減における補助金の在り方に関する対応を行ったり、それから、その後の議論、その後、市民の皆さんからの反応、あるいは楽団の方々からの反応を踏まえて市民フォーラムを行い、それから、ネットモニターのアンケートを行い、そういうような状況を踏まえた財団側の方針、これを踏まえて、これを尊重する形でお示しをしたという、全体としてはそういうことです。ですから、補助金の在り方ということがポイントになろうかと思いますけれども、神戸市としては、この神戸市室内管弦楽団の現状というものをこういうふうに考えている、財団の決定に対してこういうふうに捉えて、こういう方針を出しましたというかなり詳しい内容になっております。

 財団におかれては、やはりより市民に親しまれる管弦楽団でなければいけない。より一層そのための努力をするということと、それから、やはり神戸市が問題提起をした補助金に過度に頼る構造というところを改善していくということで、入場料収入を増やす、あるいは民間協賛を増やすということを提案していただいて、これは歓迎をした上で、そういう提案をしていただいたということは、やはりこれを実施していただくということ、もちろんこれは当然のことながら必要なので、そのことが確保されるという時点で補助金の交付決定をするという趣旨を申し上げているところであります。受け止めというよりもこれは神戸市の方針ですから、神戸市は今申し上げたような考え方を基本に御返事をした、神戸市の考え方、決定をお伝えしたということです。

記者:

 分かりました。

 一方で、最初の方針をある意味覆した状況にはなったと思うんですけれども、市長も改善案は拝見されたと思うんですけれども、何かトリガーになったものであるとか、方針を変えたことの大きな要因というのは何だったんでしょうか。

久元市長:

 方針を変えたというのはどういう意味ですか。それは昨年の段階で打切りを申し入れたのを、打切りではなくて改革案が実施されるということを前提に交付するということに変更したということですか。

記者:

 はい、そうです。

久元市長:

 打切りの詳しいやり取りは、私も文化スポーツ局と財団の間では詳しくは承知はしておりませんけれども、やはり打ち切りというように文化スポーツ局が申し入れたのは、財団の提案というのが非常に実現性が乏しいということだったということだと思います。しかしその後、財団あるいはオーケストラの皆さんも随分努力をされて、そして、多くの方にコンサートに足を運んでいただくような努力も、今まではあまりされていなかったということなのかもしれませんが、それをされるようになって、市民理解も進んできている。様々な議論、私どもも問題提起をして議論が行われた。そういう状況を踏まえて、先ほど申し上げたような経緯で財団の存続方針が出されたんですけれども、存続の前提として様々な改革がされるということを前提として存続の方針が決定された。これに対して私どもの考え方を申し上げたということです。

 変更と言えば変更ですけれども、これはこの間の様々な状況の変化、あるいは神戸市としての取組や市民の皆さんからの意見、反応を踏まえたものだというふうに御理解いただければと思います。

記者:

分かりました。

 今回の楽団を公益財団法人が運営する楽団だったということで、これはもう少し広い話にはなるんですけれども、文化的な取組に対して市が補助金を出すと、それは市民や地域にとってどんな効果や影響があるような組織、団体が適切だなと市長は思っていらっしゃいますか。

久元市長:

 そこはなかなか難しい判断ですけれども、神戸市が補助金を出す根拠は地方自治法上の公益的な目的に対して補助金を交付するということですね。公益的な目的で交付している補助金というのはたくさんあって、芸術関係団体にもかなりの補助金を交付しています。しかしこれは、市民フォーラムの中でも明らかにしましたように、神戸市の持っている芸術文化関係の予算のかなりの部分が神戸市室内管弦楽団に対して交付されているというところです。

 神戸市の考え方としては、管弦楽団の演奏に公益性があるから交付をしているわけですけれども、芸術文化に関する予算の在り方として、それがバランスの取れたものであるのかどうかという観点からの問題提起をしてきたわけで、そこは一定程度酌み取られたものであろうかと思います。やはり、神戸室内管弦楽団は非常に芸術性の高い演奏をし、内外から高い評価を受けているということも指摘をされておりますので、そういう点にも着目をして交付しているということです。

 ただ、繰り返しになりますが、補助金の在り方というのは単体のものではなくてお金の配分の問題でもあるわけですね。芸術文化予算の配分の在り方として、今までのようなやり方を漫然と続けていくということは不適切だということから問題を提起したということですね。そういう点も含めて、市民フォーラムでも私どもの問題視をデータによってお示しをしながら、あるいは市民の皆さんからのネット(モニターや)フォーラムでの反応というものを見ながら議論していただいて、そういう経過を踏まえて財団の決定があり、神戸市としての方針をお伝えしたということです。

記者:

 分かりました。

 長くてすいません、最後の質問です。先ほど公益性のあるような楽団にということで期待をされていましたけれども、改めてもう少し具体的にどんなところに期待するか、また神戸市としてどのような点をチェックしていきたいか、教えていただければと思います。

久元市長:

 やはり、神戸市室内管弦楽団として芸術性の高い演奏を行い、市民、あるいは市民以外の神戸に来られる関西圏の方々に広く受け入れられるような芸術を提供していただきたいと考えています。

記者:

 先週、木曜日なんですけれども、空港島の用地貸付けで神戸市内にも工場がある新明和工業さんの用地貸付けという形で決まったという御発表がありまして、改めて市長の受け止めというのと、今回、新明和工業さんが入って、残り4分の1強の6,500平米ぐらいがまだ余地があるというところで、こちらの方向性というのは今後どういう形で見ておられるかというところをお願いできたらと思います。

久元市長:

 空港島の産業用地を有効に活用するということは非常に大きな課題だと今考えておりますが、ただ神戸市としては神戸空港が国際化して、非常にポテンシャルが高まっている。ですから、これはただ売れればいいというものではなくて、どうすれば神戸空港自身の付加価値の向上にもつながるか。そして、神戸経済全体への波及効果というものを見いだすのかということを考えたときに、空港島の土地利用の在り方として、やっぱり航空機関連産業の集積ということが必要ではないかとかねてから考えていました。

 そういう観点で今回、まさに航空機関連企業として、我が国を代表する存在である新明和工業さんが航空機関連の製造業として応募していただいて、そして、優先交渉権者として神戸市として決定したわけですけれども、そういう神戸市が考えている空港島の土地利用の在り方に整合性が整って、これはありがたいと考えています。

 今後の土地利用、空港島全体のエリアをどうするのかというのは、今、年度末を目指して構想を立てることにしておりますが、この周辺のエリア、今回、新明和工業さんに進出をしていただく隣接エリアは航空機関連産業が立地をしていくということが望ましいのではないかというふうに考えております。これは、やはり、この航空機関連産業が、国の経済戦略、成長戦略の中の17分野の1つに位置づけられておりまして、兵庫県内では国内第4位の航空機関連産業の集積があると。ポテンシャルは大変高いわけですね。航空機関連産業は、やはり裾野が広い分野ですから、神戸のものづくり企業、中小企業を含めたものづくり企業に対しても波及効果が見込める。そういう方向でこれから構想を作成し、そういう構想の方針にのっとった土地利用、あるいは産業用地の利活用ということを考えていきたいというふうに思っています。

記者:

 先ほどの神戸市室内管弦楽団について関連でもう1問なんですけども、今、いわゆる条件付というか、収入目標を達成したことにめどがつけば交付決定というふうな方針だったかと思うんですけれども、現時点で、例えばどのぐらいのタイミングでそれを判断したいかとか、何かお考えのようなものがあれば教えていただいてよろしいでしょうか。

久元市長:

 新年度、まず、財団の決定に沿った予算要求をするというふうに文化スポーツ局は回答していますから、予算編成の中でそういう要求がなされ、これを予算編成の中でどうするかということを決定して、議会に提案するということになろうかと思います。議決がされた場合には、その見込みというのをどういうふうにこちらで確認するのかというのは、これは新年度に入ってから検討したいというふうに思います。

記者:

 例えば、現時点で半年ぐらい見たりであるとか、何か時期的なスケジュール感みたいなものというのは現時点ではまだないということでございますか。

久元市長:

 まだありません。

記者:

 分かりました。

 すみません、もう1問別件で、アンダーパス対策について少しお伺いしたかったんですけども、以前の会見の中で、神戸市さんのほうで管理している道路のアンダーパスが31か所だというふうにおっしゃっていたかと思うんですけども、その後、国交省のほうで全国的にリスクを分類して4段階に分けて、赤色灯の設置であるとか遮断機を設置するような指針が示されているかと思います。これを受けて、今現時点で何か新たにこういう対策を取りたいであるとか、計画されているようなことというのはございますでしょうか。

久元市長:

 神戸市は、アンダーパス対策は独自に進めてきておりまして、必要な対策は取ってきた。同時に、千葉県などの水没事故などを受けて、これを強化するという方針でもともとおりました。これは記者会見でも申し上げたところです。

 今回、国土交通省からガイドラインが発表されましたので、まずはガイドラインの内容をしっかり精査するということで、このガイドラインを見て、神戸市の各アンダーパスの状況に応じて対策をさらに強化していくというところになろうかと思います。その上で、冠水リスクというのが4区分に類型化されていますので、この類型化を前提とした予防的な通行規制(の検討)でありますとか、(従来より)冠水時における速やかな通行規制、車両進入防止対策、それから排水機能の確保、こういうものをかなり進めてきましたけれども、改めてガイドラインと関連づけながら、これらを、より、もう一度検討し、できるだけ早く具体的な対策にしていきたいというふうに考えています。

記者:

 楽団に関連して教えてください。公益的な活動を求めていかれるということもありましたが、一方で、例えば先週、提案の中身について市長が財団において判断されることと回答なさったりとかされて、現場に任せるのではなく、市が設立した楽団なのだから、もう少し関わって提案していくべきではという意見もあるようですが、それについての受け止めをお願いします。

久元市長:

 先ほど申し上げたのは、補助金を出す根拠は地方自治法上の公益的な目的ということなので、これは非常に漠然としておりまして、楽団だけではなくて様々な芸術団体に対しても補助金を出しますが、規模は全く違います。公益性の中身というのは、それぞれの団体の活動に応じて、その公益性というのは何なのかということを見いだして、それの判断の下に必要な対象事業を限定し、限定された事業に対してどれぐらい補助をするのかということを考えて、個々に判断をするということです。これは一般論としてそうであって、この楽団に対しては、その中身に着目をしてこれまで補助してきたということです。

 ただ、その補助金の割合は、やはり漫然と補助をしてきたということは否めないことでして、やはり改めて私どもは、この補助金が過大であるということ、それから芸術文化予算の使い方として非常にバランスを欠いているという問題意識を持ったので、見直しを求めてきたということです。繰り返しになりますが、先ほどお答えを申し上げましたような非常に丁寧な手続を経て、先日の文化スポーツ局長の回答に結びついているということです。

 それから、神戸市が設立をしたからずっと面倒を見なければいけないという考え方は理解できません。それをおっしゃるなら、一旦つくったものは未来永劫見直しをしてはいけないのかということになります。時代の変化に応じて、神戸市が補助をした団体、それが、現時点において、その後の社会情勢の変化の中で適切なのかどうかということは不断に見直しをしなければいけないわけで、神戸市が設立をしたからずっと面倒を見なければいけないという考え方ではなくて、現時点において、財団に属するこの神戸市室内管弦楽団の活動の公益性の内容に応じた補助をするというのが神戸市の考え方です。

記者:

 関連して、例えば、文化振興条例を設けるだとか、そういった御意見も議会等で出ていますが、それについてはどう考えていらっしゃいますか。

久元市長:

 議会の中で文化振興条例をつくってほしいという意見が大きくなれば、それは議員提案で制定されるものだというふうに思います。市長として文化振興条例を提案する予定はありません。

―― 了 ――

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